「ちょうちょ、はと、さくら、学校・・・。」
元気の声が聞こえてくるなあと思って、教室をのぞいてみると、1年3組のみなさんが、教科書を指さしながら勉強をしていました。
4月10日(木)2時間目は、算数の授業です。暖かな春の風景が描かれた見開きのページには、その他にもたんぽぽやつくしが描かれていました.
「〇〇さん。」、「はい。ベンチがあります。」、「発表の仕方とてもいいいね。」
こんな風に、発表の仕方を覚えていくんだなあと、ほほえましく見ていました。
さくらの木は3本、つくしは5本と、教科書に出てくる絵は、どれも数が違っていて、どうやら仲間を見つけて〇(まる)で囲む活動のようでした。
「さくらは、中庭にも咲いているよ。」、「つくしは、食べたことある?」
そんな授業中の会話も、子どもたちのエネルギーです。赤ペンで丸をつけてもらったり、ハンコを押してもらったり、楽しい算数のお勉強は、あっという間に終わりました。



「♪石手の 土手の~」
しばらくすると、余土小学校の校歌を歌う声が聴こえてきました。1年4組では、3時間目に音楽をしていました。
「入学式で、6年生が歌ってくれた学校の歌だよ。」、「覚えている?」
テレビにうつる歌詞に、前のめりの姿勢なる子どもたち。「早く歌ってみたい。」、そんな気持ちが伝わってきます。何度か聴いているうちに、口ずさむ子どもが増えてきました。
「『余土』は、みんなの学校の名前だよ。」
楽しみながら校歌を覚える様子を見て、小学校での学校生活が、リラックスしたものになっていることが伝わってきました。
授業の終わりには、みんなで声を合わせて歌ってみました。立って体をゆらしたり、明るい表情であったり、1年生の素直な歌声に心洗われる時間になりました。
1年生の3日目。みんな、元気に勉強しています。
爽やかな風吹く朝、1学期の2日目が始まります。2~6年生も、新しい学級で、新しい仲間といっしょに、たくさんの活動をしました。
探検バックやファイルなど、3月まで使っていた物を取りに行く2年生、教科書をもらい名前を丁寧に書く3年生、グループで自己紹介を楽しむ4年生、学年集会で今年のめあてを立てる5年生、校舎内のあちらこちらで、子どもたちの様々な姿を見ることができました。




そんな中、全校みんなのためにがんばる6年生を見付けました。入学式で使った花鉢をもとの場所に戻したり、会場となった体育館のパイプ椅子を片付けたり、どの子もみんな一生懸命です。爽やかな笑顔に、今年の6年生に大きな期待を持ちました。
午前中、たくさん活動をしてお腹もすいたころ、4時間目の終わりのチャイムがなりました。給食当番も、新しいクラスのみんなとがんばります。給食受室まで足を運ぶと、おいしいにおいがただよってきました。思わず笑顔がこぼれる子どもたち。教室では、みんなで協力して配膳をがんばりました。「いただきます。」、ほっとするひとときです。美味しい給食に、お腹がいっぱいになりました。
午後からは、大掃除もがんばります。教室や廊下、特別教室・・・、どの場所もきれいになりました。明日(4/10)から、気持ちよく勉強や運動、音楽に取り組むことができそうです。
よどっこのみなさん、最初の1週間で、新しいクラスの雰囲気をつかんでくださいね。先生たちも今、みなさんと同じように、楽しく学習を進めることができるように、たくさんの準備をしています。今年も、みんなで会話を交わし、想いや考えを交流していきましょう。
ぴかぴかのランドセルカバーに、ちょっと大きめの帽子、新しく「よどっこ」の仲間入りをした1年生みんな、元気に余土小学校の門をくくりました。幸福を表す黄色いっぱいで、輝く1日のスタートです。
1学期2日目の今日(4/9)、高学年の班長さん、副班長さんは、1年生を見守りながら、いつもより少しゆっくりとしたペースで登校していました。「靴箱は、どこか分かる?」、「赤色の名札だから、1年2組さんだね。」と、進んで声を掛ける2~6年生の姿に、始業式の校長先生の言葉を重ねました。「人のことを大切にする。」そんな様子を垣間見て、ほほえましく感じているところです。



教室では、1年生のいろいろな表情を見ることができました。にこにことしている子も、不安そうな表情を浮かべる子も、先生との「おはようございます。」のあいさつで、ぱっと笑顔になりました。みんなで気持ちのよい朝がスタートしました。「はい。」、名前を呼ばれたときの返事が、どのクラスからも元気に聞こえてきます。
この日は、靴箱やロッカー場所を確かめたり、もらったお手紙を連絡袋に入れたり、1日でたくさんのことを覚えました。国語の時間には、手をピンと挙げて発表をがんばる姿も見ることができました。さっそく勉強も始まりましたね。
下校のときに出ていた明るい太陽も、みんなを応援しているようでした。1年生のみなさん、2日目はちょっと疲れたかな?明日からも、ぴかぴかのランドセルを背負って、元気に登校してください。2~6年生みんなも、おうちの人も、先生たちも、みなさんのことを応援していますよ。
PTAの旗当番のみなさん、地域の見守り隊のみなさん、子どもたちの登下校の見守りをありがとうございます。新しい1年生も、黄色の安全旗に導かれて元気に登校することができました。人のことを大切にできる子どもが育つように、みなさんといっしょに応援していきたいと思います。今年度もよろしくお願いします。
「4年〇組のみなさんに会えることをとても楽しみにしていました。明るく笑顔あふれるクラスにしましょう。よろしくお願いします。」
「2年〇組のみなさんに会えることを楽しみにしていました。今日から2年生。いろいろなことにチャレンジして、すてきな1年間にしましょうね。」
4月8日(火)の朝、新しい学級担任の先生からの思いのこもったメッセージが、どのクラスの黒板にも記されていました。




「先生は、だれになるのだろう?」
新しい友達との出会いの後には、もう一つの楽しみがあるようで、子どもたちは、目を丸くしながら、先生からのメッセージを読んでいました。よどっこみんな、にこにことした表情で、1学期初日の朝を迎えていました。
「おはようございます。先生の名前は、〇〇 〇〇です。」
新任式・始業式の後には、新しい学級担任の先生とあいさつを交わし、どのクラスも新しい1年がスタートしました。
「〇〇 〇〇さん。」、「はい。元気です。」
いつもの何気ない風景も、今日(4/8)は、輝いて見えました。希望に満ちあふれる学級開きです。
「明日からの勉強も楽しみだ。」
そんな声も聞こえてきます。
よどっこのみなさん、明日から本格的に授業が始まりますね。少しずつ学校生活のリズムを取り戻して、新しい学年での学習を楽しみましょう。
春の強い陽の光の中、「よどっこ」の2~6年生みんな、新しい歩みを少しずつ進めています。新しい学年、新しいクラス、新しい友達、新しい先生、どれも素敵な出会いです。子どもたちは、期待や喜びを春風に乗せ、4/8(火)新任式、始業式を迎えました。
新任式 児童歓迎のことば(代表 6年女子)
新しく余土小学校に来てくださった先生方、ようこそ余土小学校へ。

余土小学校は、いつでも明るく元気な楽しい学校です。余土小学校の魅力は、みんなが仲間と助け合い、一人一人の意見を尊重し合っているところです、
例えば、運動会では、4つのグループに分かれ、全校が全力でぶつかり合います。練習では、こうすればよりよくなると、お互いの意見を出し合い、練習を重ねています。
もう一つの魅力は、「よどよいこ」です。「よ」は「よい子余土の子優しい子」、「ど」は「どんなときでもがんばる子」、「よ」は「よく見、よく聞き、考える子」、「い」は「いつも生き生き元気な子」、「こ」は「言葉はっきり話せる子」です。
私たち余土っ子は、この「よどよいこ」の合言葉をもとに、守るべきことはしっかりと守りつつ、いつも笑顔でがんばっています。これからは、新しく来られた先生方とも、たくさん楽しい時間を、この余土小学校で過ごしていきたいです。
今日からよろしくお願いします。
始業式 児童のことば(代表 6年女子)
私が6年生でがんばりたいことは3つあります。

1つ目は、周りを見て自分から進んで行動に移すことです。例えば、友達が困っていたら声を掛けてあげたり、先生の話をよく聞いて、みんながスムーズに動くことができるように呼び掛けたりしたいです。
2つ目は、最高学年として下級生を引っ張っていける存在になりたいです。5年生では、運営委員会として、集会の準備や進行を担当したり、あいさつ運動をがんばったりしました。その経験を生かして、係や委員会の仕事をしっかり行い、友達や下級生と協力することを大切にしていきたいです。また、運動会や委員会では、みんなと力を合わせて、よい結果を残すことができるようにがんばりたいです。
3つ目は、小学校最後の1年なので、楽しい思い出をたくさんつくりたいです。特に音楽会では、みんなで心を一つにして、合奏や合唱を成功させたいです。友達との時間を大切にして笑顔で、過ごしていきたいと思います。
私のこの1年のテーマは、協力です。よい1年になるようにがんばります。
校長先生のお話
みなさん、おはようございます。春休みは、楽しく元気に過ごせましたか。いよいよ今日から、新しい年度の始まりです。みなさん、進級おめでとうございます。一つずつ学年が上がり、みなさんもやる気に満ちあふれて、目が輝いています。登校してくるとき、とてもいい表情をしていました。今日は、久しぶりにお友達や先生と出会い、令和7年度の1学期を迎えられたことをみんなで喜びたいと思います。

まず、6年生のみなさんにお話をします。昨日、入学式準備がありました。体育館に椅子を並べたり、1年生の教室を飾ったりしてくれました。とても頼もしく見えました。この6年生なら、間違いなくいいリーダーになると思いました。6年生のみなさん、ありがとうございました。2年生から5年生のみなさんは、ぜひ6年生の活躍ぶりを見習ってほしいと思います。
今日は、令和7年度、最初の始業式です。みなさんにがんばってほしいこと、約束してほしいことをお話しします。みなさんには、勉強に運動、お掃や交通安全など、がんばることがたくさんあります。その中でも、一番がんばってほしいことは、人を大切にすることです。まず、自分を大切にしてください。元気な体をつくる、毎日楽しく生活する、交通事故にあわない、そうやって自分を大切にして過ごしてください。次に、みなさんのことを一番に考えてくれる家族、同じクラス、同じクラスの仲間、小学校にいる上級生や下級生、そして先生方、さらにみなさんが安全に学校に来られるように見守りをしてくださっている地域の方々など、みなさんの周りにいる人を大切にしてください。そこで、人を大切にするために、大事なことを2つお話します。1つ目は、笑顔であいさつをすることです。名前を呼ばれたときも、「はい。」というお返事や「おはようございます。」「行ってきます。」「ただいま。」「ありがとうございました。」などのあいさつが笑顔でできるといいですね。そうすれば、周りの人たちはきっと笑顔になります。それが、人を大切にすることにつながります。2つ目は、自分に言ってもらうとうれしい言葉をたくさん使っていくことです。もちろん、自分が言われていやな言葉は、使わないようにしていきましょう。校長先生とこの約束をして、ますます立派な「よどっこ」になりましょう。この「人を大切にすること」については、入学式で1年生にも伝えます。1年生も合わせて776名の余土小学校のみんなで、笑顔があふれ人を大切にする学校になっていくことを校長先生は、楽しみにしています。
春風に心華やぐ季節、118名の新しい1年生を迎え、入学式を行いました。1年生の保護者の皆様、お子様のご入学おめでとうございます。



歓迎の言葉(6年生代表)
1年生のみなさん、ご入学おめでとうございます。私たち在校生は、みなさんと一緒に生活できる日をとても楽しみにしていました。これから1年生のみなさんに、余土小学校のすてきなところを3つ伝えたいと思います。
1つ目は、「よどよいこ」です。私たちは、余土小学校をみんなの笑顔があふれる学校にするために、「やさしく かしこく たくましく」を目標に、毎日、勉強や運動などをがんばっています。みなさんもやる気いっぱいの元気な「よどよいこ」になってくださいね。先生たちもとても優しいですよ。
2つ目は、広い校庭や体育館です。休み時間には、遊具で遊んだり鬼ごっこをしたりして、みんなで楽しく遊ぶことができます。とてもわくわくしますね。今年は、新しくなったぴかぴかの校舎もあります。余土小学校の中には、他にもたくさんの教室があります。生活科の学校探検で、いろいろな場所を探検してみてください。
3つ目は、楽しい学校行事です。小学校では、運動会や音楽会、遠足など楽しい行事があります。運動会や音楽会では、本番に向けて、みんなで練習を行います。本番はとても緊張しますが、みんなで力を合わせてやり遂げることができると、とてもうれしい気持ちになりますよ。遠足では、広い公園に行って友達と遊んだり、お弁当を食べたりすることができるので、楽しみにしている行事の一つになっています。小学校では、他にも楽しい出来事が待っていますよ。
さて、今日からみなさんも余土小学校の一員です。小学校では、たくさんのお友達をつくってくださいね。もし困ったことがあったら、私たちお兄さん、お姉さんに何でも聞いてください。これからの学校生活を一緒に楽しみましょう。
校長式辞
柔らかな春の日差しが降り注ぐ、気持ちのいい季節がやってきました。本日ここに、松山市役所余土支所長さんをはじめ、多数のご来賓の皆様と、保護者の皆様のご参列のもと、令和7年度の入学式を挙行できますことを心からうれしく思います。
まず118名のみなさん、余土小学校への入学おめでとうございます。みなさんは、今日から余土小学校の大切な1年生です。みなさんが元気に入学してくることを2年生から6年生までのお兄さん、お姉さん、そして先生たちも首を長くして待っていました。余土小学校は、とても楽しいところです。しっかり勉強したり、思い切り運動したりしてください。
今日は、1年生のみなさんにがんばってほしいことをお話します。小学校では、勉強や運動、お掃除や交通安全など、がんばることがたくさんあります。その中でも一番がんばってほしいことは、人を大切にすることです。まず、一番大切にするのは、自分です。元気な体をつくったり、毎日楽しく生活したり、交通事故にあわないようにしたり、がんばっていきましょう。それから、今日、自分の周りに座っているお友達、ここに一緒に来てくれたご家族、小学校にいるお兄さん、お姉さん、そして先生方、さらにみなさんが安全に学校の来られるように見守りをしてくださっている地域の方々、そうしたみなさんの周りにいる人を大切にしてください。でも、人を大切にすることは難しいですね。人を大切にするには、にこにことした笑顔であいさつをするといいですよ。名前を呼ばれたときの「はい。」というお返事や、「おはようございます。」「いってきます。」「ただいま。」「ありがとうございました。」などのあいさつをがんばって、周りの人たちを笑顔にしてください。それが人を大切にすることになります。校長先生とこの人を大切にするという約束をして、立派な余土小学校の1年生になりましょう。
保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。お慶びもひとしおのことと思います。さて、今日から6年間、お子様をしっかりとお預かりいたします。小学校の時期は、人としての基礎をつくる大切な時期です。お子様は、これから新しく出会う多くのもの、こと、人と関わり合い、様々な体験をし、学びながら成長していきます。初めてのことに驚いたり、心弾んだり、笑ったり、ちょっぴり涙を浮かべたり、晴れの日もあれば曇りの日もあります。その全てがお子様の成長の糧となります。成長のためには、保護者の皆様と学校の協力、連携が何よりも大切です。お子様の将来をしっかりと見据えながら、対話を大切に、成長を共に考え、共に喜び合えるパートナーとして、歩みたいと存じます。どうぞよろしくお願いします。
1年生のみなさん、しっかりとお話が聞けましたね。大変、立派です。それでは、今日からお願いします。
眩しい日差しが差し込む体育館。新しい6年生が、輝く笑顔で登校してきました。いよいよ希望の春のスタートです。
入学式準備のため、体育館に足を運んだ6年生の表情に、最高学年としての自覚、新しい自分に挑戦しようとする意欲を感じることができました。ステージの装飾、色とりどりの花の飾り付け、きちんと並べられた椅子や机、どれも入学する1年生を歓迎しているようでした。



1年生の教室では、机の上に新しい教科書並べたり、黒板に花の飾り付けをしたり、どの作業も1年生のことを思って準備する様子が見られました。廊下やトイレ、校庭など、校内の整備も心を込めてがんばりました。
「最高学年としてしっかりと活躍したい。」、「入学する1年生に喜んでもらいたい。」など、一人ひとりが思いをもって活動する姿に、卒業までの12か月のたくさんの活躍が見えてくるようでした。
入学式の練習もしました。冷たい風が吹く体育館でしたが、6年生の表情は、その風のようにきりっとしているように感じました。歓迎の言葉の呼び掛け、国歌や校歌の歌声、どれも新しい余土小学校の風景です。
私たち教職員も、2~5年生のみなさんも、そして新しい1年生のみなさんも、6年生のみなさんに大きな期待をしています。最高学年として全校みんなを引っ張り、今年度の余土小学校を盛り上げていってください。応援しています。
これは、余土小学校の正門に佇む小さな石像たちのお話です。
しかめ面の顔や見つめる顔、こまった表情にふくれっ面の表情・・・正門前の二十九体の石像はいったい何でしょう。どれも違った表情をしています。おじぞうさんではないようです。これは「羅漢(らかん)さん」といわれるものだそうです。羅漢さんとは、お釈迦様のお弟子さんのことで、一つ一つ違った表情をしているそうです。懐かしい人の面影に必ず会えるともいわれています。では、だれが何のためにつくったものでしょう。
気になっていろいろな人にお話を聞いてみるうちに、以前、余土小学校に勤めていた校長先生が朝会で羅漢さんについてお話をしていたことを思い出しました。そこで、退職された校長先生に連絡をとると、次のようなことを教えていただきました。

余土小学校の羅漢さんのお話は、昭和54年にさかのぼります。当時、果樹栽培の指導をしていた余土に住む方と、趣味で羅漢さんをほっていた方とのつながりがきっかけだそうです。ふたりの出会いは、中島です。余土の方が家族とともに中島へ栽培指導に行き、その下宿先が羅漢さんをほっていた方の家ということでした。みかんのお話、中島ならではのお話など、親交を重ねたふたり・・・、栽培指導の役目を終えて余土に帰るとき、その方の娘さんが入学する余土小学校へ記念として、たくさんの羅漢さんを寄贈していただいたということでした。
退職された校長先生から、その他にも余土小学校の懐かしいお話をたくさん聞かせていただきました。取材をさせていただくことで、羅漢さんのお話までたどりつくことができました。
40年以上が経過した今日も、子どもたちは、正門前の羅漢さんに見守られ元気に登校しています。1日のうちで、子どもたちは様々な表情を見せてくれます。まるで羅漢さんのようです。たくさんの人との学校生活の中で、うれしいことばかりでないかもしれません。でもそれは全て、小学校のうちに経験しておきたい大切な表情です。子どもたちの顔をみていると、「本当にがんばっているなあ。」と思うと同時に、そのがんばりをプラスに変えてあげられるようにとの思いを強くします。
余土と中島に住むふたりのつながりから生まれた羅漢さんのお話のように、余土小学校、そして余土のまちにはたくさんのつながりがあります。
「やる気です 元気いいです 余土よい子」
先生と子ども、子どもと子ども、親と子ども、そして地域のみなさん。余土小学校では、そんな出会いを大切に、笑顔つながる学校づくりに取り組んでいます。今年も、元気いっぱいのあいさつで、たくさんの人との出会うことができることを願っています。
(令和5年度取材)
「西の空 日招八幡 淑人(よしと)杉」
これは、かるた「余土めぐり」にある読み札です。

私たちの地域にある日招八幡大神社の名前の由来を「わたしたちの余土(平成28年3月発行)」より紹介します。
「今から800年ほど前の源平のころ、佐々木史郎高綱の合戦の中、日がくれかけました。戦はまだまだ終わりそうにありませんが、夜になると不利になります。そこで、西の空にどんどんしずんでいくお日さまをおおぎでまねきました。すると、不思議なことに、しずみかけたお日さまがもどってきて、あたりが明るくなり戦いに勝ったといわれています。」
日招八幡大神社の境内にある大杉は、海賊の藤原純友を倒した源経基紀淑人が、八幡さんに感謝して、植えたものです。「淑人杉」という名前がつかえられています。日招八幡大神社では、10月豊作を祝う秋祭りで、日招太鼓や獅子舞が踊られており、今もなお、地域の伝統や文化を伝える場所となっています。
余土小学校でも、その歴史を感じることができます。本校では、運動クラブ・文化クラブを合わせて17のクラブがあります。今年も、4~6年生の子どもたちがそれぞれのクラブに所属し、創意工夫しながら共通の興味・関心を追求していきますが、和太鼓・日招太鼓クラブもその一つです。
長い歴史をもつ日招太鼓を余土小学校でもたたいてみようと、毎回のクラブ活動で練習をしています。大太鼓に締太鼓など、ドンドンと響くリズムは、迫力満点です。今年度は、15人の子どもたちがクラブ活動に所属する予定です。
「♪ 石手の土手の まつみどり ~ ♪」
と校歌にも歌われているように、石手川の水面には、昔は松並木がうつっていました。余土の歴史はこの川との戦いから始まっているそうです。たびたび氾濫するこの川は、人々を苦しめましたが、この苦しみによって、お互いに心を一つにして助け合うという美しい習慣ができたそうです。
そんな余土地域の人々のくらしを高める努力をした人物の一人に、森盲天外がいます。盲目でありながら余土村の村長となった森盲天外は、わたしたちにとって忘れてはならない人物です。余土小学校にも「一粒の米」の碑文があり、私たちにたくさんことを伝えています。その一つに「たった一粒の米といえども、これを種として育てると、何年か後には大量の米となる。そして、人間に大きな幸せをもたらすのだ。」があります。盲天外は、「一粒の米」を通して、希望を持って、明るくたくましく生きることの大切さを私たちに投げ掛けているのです。
今年は、余土小学校創立135周年を迎えます。最近では、余土外環状線の工事をはじめとする地域の開発が進み、余土地区も大きく変容しています。先人の業績や余土の歴史、現在の余土について調べることを通して、郷土の誇りを受け継ぎ、校歌にもある美しいふるさとを、そして「一粒米の精神」をわたしたちの手で守っていきましょう。

♪ 校歌 ♪
1 石手の土手の まつみどり のびゆく心 すこやかに
強く正しく 元気よく ぼくら 余土の小学生
2 泉の水に うつる空 しずかな心 すむひとみ
清くあかるく 元気よく わたしら 余土の小学生
3 遠くに見える いしづちの お山の心 身にうけて
大きなのぞみ 元気よく ぼくらわたしら よい子ども