小望月、澄んだ空に冴えわたる月は(金管バンド部)
2025年12月6日 08時00分 「先生、もう少しで満月!」
そんな風に話してくれたのは、アルトホルン6年生です。小望月、澄んだ空に明るく冴えわたる月は、私たちの今の感性を表しているように感じました。部長さんは、練習の終わりに「♪『愛を込めて花束を』には、高い音から低い音まであって、何だか大変です。」と話しています。
私たち金管バンド部は、クリスマス・ミニ・コンサートに向け、また一つ新しい楽譜を手にしました。曲の完成を待ちわびるその気持ちは、満月を楽しみに待つ、そんな気持ちにも重なりました。
「先生、Bはどんな感じですか。」(コルネット 5年生)、「サビの前のこの部分は、1stではどんなメロディーですか?」(コルネット 5年生)
譜読みが終わると、トランペットを吹く副顧問の私のもとに、たくさんのメンバーが集まってきました。「もう1回、もう1回。」と繰り返し練習するうちに、メロディーも聴こえてきて、一人、二人と音が重なって、音楽室のあちこちで、いろんな♪「愛を込めて花束を」が生まれてきました。「何度も吹いて、口が疲れました。」(コルネット 5年生)、練習が終わるころには、充実の表情を見せるメンバーをたくさん見ることができました。
「譜読みもばっちりできました。どの部分もだいたい音が出せるようになりました。」(チューバ 6年生)、「難しいです、でもがんばります。」(トロンボーン 6年生)、「上の部分のほとんどができるようになりました。あとは、バスドラムを加えるだけです。」(パーカッション 6年生)、「トロンボーンにも、久しぶりに主旋律があるのでうれしいです。」(トロンボーン 5年生)
新しい楽譜を手にする感動は、いつも輝く風景です。
金管バンド部にとって冬は、夏のコンクールシーズンとは異なる、独特の魅力と素敵な表現のある時期です。聴いている人の心が温まるような心からのサウンドを、クリスマス・ミニ・コンサートで届けようと、部員みんなで音を重ねているところです。
今のメンバーでの活動は、あと4か月になりました。力を付ける5年生、3月の卒業に向けて感謝の気持ちを届ける6年生、放課後の金管バンド部には、たくさんの素敵な風景を見ることができます。