「先生も、久しぶりの演奏にどきどき、はらはらとしています。みんなの中には、楽しみにしている人も、たくさんいるんじゃないかな。四国大会から5か月ぶりの合奏だね。♪『風立つときに』は、どんな感じになるのかな?メモにあるいろいろなことを思い出しながら、演奏してみましょう。」、メンバーみんな笑顔の中、顧問の先生のはじめのあいさつが終わりました。
「1分も無駄にしないようにね。」と声を掛けるトロンボーンの6年生。「アルトホルンのみんなとソロパートを合わせてきます。」と、コルネットの6年生。そんな風に、パート練習が始まります。ロングトーンや基礎練習、パートでも音を重ねて、再び音楽室に集まりました。



楽器と譜面台、そして筆記用具。GOLD金賞の演奏から、さらに質を高めようと、メンバーみんな、これまで記したたくさんのメモに目を走らせました。
目の覚めるようなシンバルの音で始まった演奏は、リズムを刻むパーカッションに乗って音が重なり、フリューゲルのソロパートを経て、エンディングを迎えました。久しぶりの音楽に感動し、メンバーみんなならもっと上手くなることができると、思いを新たにしたところです。今の私たちなら乗り越えられる課題も見つかりました。
音は、ずいぶん厚みを増したようです。みんなのやる気が演奏にのっていたように感じました。3・4年生みんなが、吹くことできる部分が増えたこともその理由のひとつだと思います。私たちが想像していた以上の出来でした。
「声に出して、メロディーが歌えるようになるといいよ。イメージした音が楽器を通して出せるようになると、もっと素敵な演奏になると思うから・・・。みんなでこの曲の合奏を続けていきましょう。」、先生のアドバイスで、今週最後の練習が終わりました。
「ありがとうございました。」のあいさつとともに、6年生のメンバーは、先生のもとに集まりました。もっともっとほめてもらいたい、そんな姿をほほえましく思いました。
風がほほえむとき。
笑顔いっぱいの音楽室でした。6年生といっしょに過ごすことができるのは、あと2か月を切りました。かけがえのない時間に感謝。私たちのスプリングコンサートを成功させましょう。
「合奏で、曲の全体像をつかもう。」、これは、1月の土曜日に書かれた私たちのめあてです。2つのBANDに分けて練習してきた2曲を初めて合わせてみることになりました。
まずは、♪「マツケンサンバⅡ」を演奏するメンバーから。先生のカウントで始まった1回目の合奏は、パーカッションのソロパートまで、演奏することができました。「この部分なら吹くことができる。」、みんな一人ひとり、できるところをつないで音を奏でています。「休符でリズム感を作っていくといいよ。」と、細かな部分を修正しながら30分。曲の最後までたどり着くことができました。「できそうな気がする。」、そんな感想も聞こえてきました。
そして、リズムの難しい♪「タイムパラドックス」へ。もしかすると難しいかもしれないと、「原曲を聴いて、雰囲気をつかむといいよ。」と言ったアドバイスをしました。けれど、合奏を始めてみると、チューバと打楽器の低音に導かれながら、曲の終わりまで演奏することができました。「びっくりしたよ。できるとは思わなかったよ。」と、みんなが笑顔になった瞬間でした。曲を区切って、細かくチェックしていくと、どのパートも音をきちんとつかんでいることが分かりました。
「半分に分けてもできることが分かったね。まるで、2つのBANDができたみたいだよ。」、顧問の先生の言葉に、金管バンド部みんなの力を感じました。



「先生は、1回目の合奏が大好きです。みんながどのぐらい練習をしてきているのか、どんな音を響かせてくれるのかいつも楽しみにしています。」、火曜日に配った楽譜でしたが、3日間の練習で、どちらの曲も全体像が見えてくるまでになっていました。
「でもここからの練習を大切にしていきましょう。」と、笑顔の中、この日の練習が終わりました。メンバーみんな、よい刺激を受けているようです。練習の中で、互いの合奏を聴いてみるのも、おもしろいかもしれません。
雲一つない晴天の12:00の空。「今日は、楽しいことがいっぱいあった。」と、トロンボーンの5年生。透き通った風吹く空に、眩しいスプリングコンサートの風景を思い浮かべました。
「譜読みをがんばろう。」、これは、新しい楽譜が配られた日のめあてです。
「金曜日にみんなで決めた曲の楽譜が、今日、届いたよ。」、顧問の先生の声に、メンバーみんなから歓声があがりました。今年度、最後に挑戦する♪「マツケンサンバⅡ」、♪「タイムパラドックス」は、どちらも楽しい2曲です。
今回は、この2曲を2つのBANDに分けて練習することになりました。3月のスプリングコンサートでは、互いの演奏を聴き合います。



この日のパート練習では、どのパートも、ずいぶん時間を掛けて話し合っている様子が見られました。だれがどちらの曲をするか、メンバーみんなで2つの楽譜をじっと見比べていました。好みはもちろん、演奏の力も考えて、バランスもよく。パートによっては、さらに細かく1~3の違った楽譜もあります。
一人ひとりの音を思い浮かべる6年生。みんなの希望にも耳を傾け、下学年のみんなにアドバイスをしながら、無事にパート分けが終わりました。
新しい楽譜を手にすると、さっそく譜読みが始まります。「サビの部分は、どこになるの?」、「音源を聴いてみない?」、そんな風に楽譜を目で追っていました。
「小編成の音楽を、楽しむのもいいよ。」
ふり返ると、私たちはいつも大編成で、音楽づくりに取り組んできました。互いに聴き合うことで、新しいBANDの魅力にも気付くことができそうです。
目標は、1月中に演奏できるようになること。私たちの活動は、今、終わりに向かって進んでいます。けれど、メンバーみんな、いつも、今、目の前の音楽を楽しむように過ごしています。
「基礎練習をしっかりとしてから、♪『ミッキーマウス・マーチ』の演奏できるところを増やします。」と、パーカッションの3年生。今年度から入部したみんなは、新しい曲に加えて、♪「ミッキーマウス・マーチ」や♪「さくら」、♪「シンクロBOM‐BA‐YE」の練習もあります。でも、「今年のメンバーならきっとできる。」と、顧問の先生と話をしているところです。今年のスプリングコンサートのセットリストもできつつあります。
「体調をくずさないようにね。」、「できるだけ長い時間、みんなでいっしょに練習しようね。」と、そんな温かいあいさつを交わし、音楽室を後にしました。互いに手を振るみんなの様子に、「明日も元気に登校してね。」と、願いました。
寒凪、風の無い暖かな1日。満月を追いかけるように、メンバーみんな帰宅していきました。
「あけましておめでとうございます。」
「次のステージは、3月のスプリングコンサート。たくさん練習できそうだけど、もう1か月半になったんだね。」
1月、最初の練習は、顧問の先生のそんなメッセージで始まりました。



「新しい曲は、どうする。」の声には、前から候補に挙がっていた♪「マツケンサンバⅡ」や♪「タイムパラドックス」、♪「最高到達点」、♪「怪獣の花唄」、去年、演奏した♪「学園天国」などの声が聴こえてきました。
「バンドを2チームに分けて演奏を聴き合うのもいいね。」、「3年生だけのミッキーマウスマーチも、そろそろ始めないといけないね。」、「♪『さくら』は、6年生にとって大切な曲だね。」、「課題曲♪『風立つときに』は、今どれぐらい吹くことができるかな?いろんな曲を経験して、前よりも上手くなっているかな?」
メンバーみんなで会話を交わして、新しい曲は、パートで候補曲を再び選び直すことになりました。今年は、どんなコンサートになるのでしょうか。今までしていないことに挑戦してみるのもおもしろいかもしれません。今年の集大成。メンバー65人とも時間を大切に過ごしたいとの思いを強くしました。
この日のめあては、「ゆっくり基礎練習をして、感覚を取り戻そう。」でした。その言葉のとおり、どのパートでも基礎練習が始まり、久しぶりの仲間との時間を大切に過ごしていました。先輩たちの寄せ書きを集める3年生。4月からは、だれが部長になるのかと話す5年生。金管バンド部の卒業アルバムを楽しみにしている6年生。そんな会話もエネルギーです。ゴールが少しずつ近付いています。
メンバーみんなのかわいい姿を見ると、もう少しゆっくり風が吹いてほしい、そんな気分になります。これは、今年初めて雪を見た日のお話です。昨年3月のスプリングコンサートでも、みぞれが降っていましたね。
風が私たちの道標ならば、私たちの音楽は、どこにたどり着くのでしょうか。本当の宝物を手にするまで、みんなで音と音楽を奏で続けましょう。
「今日のこの日が、卒業に向けて、よい1日となるようにしたいです。」、代表の子どもの、そんなあいさつから、今回のスイングベンチづくりが始まりました。
10月のプロジェクトの発表からはじまった、この「卒業記念でスイングベンチを作ろうプロジェクト」は、アイデアスケッチやデザインの選定、部品の裁断を経て、1月になった今日、いよいよ部品の組み立ての作業の日を迎えました。



この日の最初の作業は、骨組みの組み立てです。先生の合図とともに、体育館のフロアに置かれた3つの部品に、クラスみんなで集まりました。同時に、子どもたちの姿勢も、目線も低くなります。
「すごい。」、初めてさわるインパクトドライバーの振動と大きな音、その独特な感覚に思わず声がこぼれます。「ゆっくり慎重に。」、「もう1回してみよう。」、みんなの視線は、作業をしている友達に集まっているようでした。右側ができあがると、もう一方の左側と、他のグループの作業にも目を配る子どもたちの姿も見ることができました。
そして、全員で力を合わせて骨組みを立ち上げると、大きな三角の立体が現れました。その高さは、6年生みんなの背を超えるほどです。子どもたちの「迫力があるなあ。」の声も納得です。自然と起こる拍手。友達と視線を重ねた瞬間でした。子どもたちの感動が伝わってくる場面でもありました。中には、うれしくてジャンプをする子どももいたほどです。
補強の横板を組むときには、ぐんと腕をのばしたり、下から枠組みをのぞき込んだり、少し作業が難しくなりました。「どんな姿勢で打つと、真っすぐビスを打つことができる?」といった会話がどのクラスからも聞くことができました。みんなで成功させたいという思いを感じました。
スイングベンチの椅子や背もたれの部分を作るときには、視線が再び下がりました。小さな部品を囲むように、子どもたちは集まっていました。「座る部分の作業は、一番慎重に作業しようよ。」、「やすりがけも丁寧にするよ。」、このころには、作業のリーダーも現れていました。
13時から始まった作業は、体育館に西日が差すころに終わりました。2時間を超える作業でしたが、「ぜんぜん疲れはない。」「ドリルを打つ感覚が楽しかった。」と、笑顔の中、たくさんの子どもが感想を伝えてくれました。
土台の骨組みと、ベンチの部品ができました。2つの大きなパーツを組み合わせ、仕上げのペンキ塗りをすると、スイングベンチは完成です。今日予定していた作業まで仕上げることができませんでしたが、それだけ難しい作業をしているといえます。協力する姿、挑戦する姿など、たくさんのがんばりを見ることができました。卒業に向けて協力することは、これからもたくさんあるかと思います。作業する6年生みんなの姿を見て、もうすでに卒業に向けて準備が始まったことを感じ取ることができました。
木生活のみなさん、大工さん、元校務員さん、たくさんの人にお世話になって、わたしたちの夢は、完成に近づいています。
今回、使っている木材は、愛媛県のヒノキやスギが使われているそうです。卒業記念にもぴったりです。みんなの思いを乗せて仕上げまでがんばっていきましょう。