3月24日(月)、令和6年度卒業証書授与式を行いました。
校長式辞
校庭に降り注ぐ柔らかな日差しと、頬に感じるあたたかな風に春の訪れを感じるようになりました。
たくさんのご来賓の皆様のご臨席を賜り、令和6年度卒業証書授与式が挙行できますこと、誠に喜ばしく、心より御礼申し上げます。
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
みなさんは、6年前、おうちの方に手を引かれ、どきどきしながら小学校の門をくぐってきたことと思います。そこから6年間、たくさんの人と関わって、思う存分小学校生活を楽しむはずでした。
しかし、やっと学校に慣れ、2年生になるというとき、新型コロナ感染症の流行のため、人との関わりを制限されました。マスク生活で顔を半分隠し、会話も触れ合いも減り、思い切り活動できなかったこともありました。もどかしい思いも寂しい思いもしたことと思います。
それでも、たくさんの人に関わってもらいました。遊んだり、おしゃべりをしたりした友達。他の学年の友達。そして、ほめてくださったり、注意してくださったりした先生。
その人たちと、笑ったことや涙したこと、時には衝突したこと。いろいろな思い出ができたことと思います。
先生たちは、「今日が楽しい 明日も行きたい学校」にしていきたいと願ってきましたが、みなさんが「楽しかった」「自分のやりたいことを言ってよかった」そう思ってくれていたらうれしいです。
ドラえもんの「のび太の結婚前夜」というお話を知っていますか。
のび太くんとしずかちゃんも大人になり、明日二人が結婚する、前の日のことです。しずかちゃんは、独身最後の夜に、本当に結婚していいのか迷います。その時、お父さんが、しずかちゃんにこう言うのです。「のび太くんを選んだきみの判断は正しかったと思うよ。あの青年は人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。 それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね。」
どうでしょうか、成功した人をうらやんだり、うまくいかないことを人のせいにしたくなったり、悪口を言いたくなったり。人間だから誰でもあると思います。
それでも、人のしあわせを願い、人の痛みが分かる人になりましょう。残念な自分になりそうなときに思い出してほしいのです。「自分も人も大切にする」
みなさんは、おうちの方たちの 元気に成長してほしい、友だちをつくり、楽しく、生き生きと過ごしてほしいという願いを受けながら育ってきました。みんな誰かの大切な人なのです。命を大切にしてください。心を大切にしてください。疲れたときは周りの人に頼ったり休んだりしながら自分をいたわりましょう。自分の命や体を粗末にすること、友達の心や体を傷つけること、これは絶対にあってはなりません。
今年度の卒業生は、「お願いがあります」と校長室に来たり、「夢みるポスト」に意見を入れたりと、気持ちを言葉にして伝えることができました。また発想も豊かで、友達と納得いくまで話し合う姿、立派でした。私にとっても、みなさんと過ごした二年間は宝物です。ありがとう。
小学校6年間を胸に、中学校でも、将来に向けて、夢を持って自分らしく伸びていってください。
保護者の皆様、お子様のご卒業おめでとうございます。お子様がこのように健やかに立派に成長された姿をご覧になり、また 入学してからの6年間の成長を振り返り、感慨もひとしおのことと存じます。心よりお祝い申し上げます。
本校の教職員も精一杯、お子様の成長を願い、支えてきたつもりではありますが、力不足ゆえ、至らなかったところも多々あったと思います。保護者の皆様には、ご理解、ご協力、ご支援をいただき厚くお礼申し上げます。
お子様の、いとけないころよりの育ちゆく瑞々しい日々に関わらせていただきましたこと感謝にたえません。ありがとうございました。
本日、余土小学校を卒業する皆さんのご成長、ご活躍を祈念し、式辞といたします。
令和7年3月24日
松山市立余土小学校 校長



門出の言葉
春の光につつまれて 私達137名は、
かけがえのない 思い出を胸に 卒業します
大きなランドセルに
夢と希望をいっぱいつめこんだ 入学式
感謝・友情・平和を学び 夢のような時間を過ごした 修学旅行
仲間と協力して 一人一人が輝いた 運動会
スイングベンチに 夢をのせて作った 卒業制作
友達と 共にかけぬけた日々 みんながいたから 頑張れた
ありがとう 素晴らしい仲間 ありがとう 大切な仲間
いつも笑顔で 見守ってくださった 地域の方々
私達のことを考えて 指導してくださった 先生方
一緒に笑い 一緒に泣いた 友達
たくさん心配をかけたけれど 一番近くで支えてくれた 家族のみんな
私達を支えてくださった すべての方々に
感謝の気持ちを心から伝えたい ありがとうございました
6年間かけて作り上げた 一人一人のストーリーを胸に
新たな気持ちでそれぞれの道を 歩み続けます
ありがとう余土小学校 大切な余土小学校 さようなら さよなら
卒業生からは、卒業記念品として、学校にスイングベンチとカーテンをいただきました。大切に使わせてもらいます。ありがとうございました。
この1年間、学校の中心となって頑張ってくれた6年生にふさわしい素敵な卒業式でした。保護者の皆様、お子様のご卒業、おめでとうございます。中学校での子どもたちの更なる活躍を楽しみにしています。