五月空(金管バンド部)
2025年5月14日 08時00分 五月空。
日差しが強まり、澄んだ空が広がる季節。その爽やかな空色は、今の私たちの風景です。
「体験入部に来てくれたみんなに、分かりやすく教えましょう。」
チューニングの後は、トレーニング2と♪「シンクロBOM‐BA‐YE」と続きます。歓迎の意味を込めて行った合奏は、いつもよりも音に厚みがありました。「素敵な金管バンド部をみんなに知ってもらいたい。」そんな思いが音に乗ったように感じます。体験入部のみなさんの拍手に、メンバーみんなの思いが届いたことが分かりました。
メンバーみんながパート練習に分かれると、体験入部のみなさんは、音楽室でまず、マウスピースの練習から始めました。「こんな風に、唇の振動をマウスピースに伝えると、音を出すことができるからね。」顧問の先生のアドバイスに、体験入部のみなさんも笑顔がこぼれました。「早く憧れの楽器を手にしてみたい。」そんな風にも見えました。
図書館、家庭科室、余土っ子ルーム、放送室、マルチルーム、どのパートも、体験入部のみなさんを迎える準備を、一生懸命に進めていました。素敵な音と音楽を届けたいという気持ちはもちろん、後輩を大切に思う気持ちが、メンバー一人ひとりの成長にもつながっているようにも感じます。毎年あるこの素敵な風景に、今年も世代交代の季節が来たことを実感しました。
体験入部のみなさんが各パートにやってくると、楽器の構え方を教えたり、演奏の仕方を伝えたりしていました。優しい声掛けと笑顔でつながるメンバーみんなと体験入部のみなさん、温かい表情からは、温かい言葉が出る、そんな風にも感じました。
「すごい!すごい!いい音出たね。」、「高い音もよく響いているよ。」6年生も5年生も、もちろん4年生も、先輩メンバーとしての自覚も芽生えているようです。
3日間の体験入部の鮮やかな青色の空は、活気とエネルギーを与えてくれる風景でした。1年の活動の中でも、私たちメンバーにとっても、大切なひと場面となりました。どのぐらいのみなさんが入部してくれることでしょう。期待を胸に足を運んだ3~5年生のみなさんの爽やかな笑顔は、余土小学校金管バンド部に、新しい色を加えてくれるようでした。