夏めく風(金管バンド部)
2024年6月1日 08時00分 「トロンボーンパートに入ってもらいたいので、優しく楽しく教えます。」
練習前のめあての発表では、トロンボーンのリーダーさんからこんなつぶやきがありました。
夏めく風。眩しい風に光つつまれた音楽室で、私たち金管バンド部は、27名の新入部員を迎えました。かわいらしい後輩の自己紹介に、目と目を合わせてほほえむ先輩メンバーのみんな。合わせて65名のブラスバンド部になりました。楽器も、音楽室の椅子も、靴箱も足りないほどです。
「立派な後輩を育てるには、立派な先輩でいること。」
顧問の先生のお話に、メンバーみんな笑顔で応えました。
この日から2日間、新入部員のみんなは、体験入部ときに引き続き、6つのパート全ての楽器を体験していきます。
「マウスピースは、こんな風に口に当てるといいよ。」
「ほっぺをふくらませないように、息を吹き込んでね。」
「いい音が出ているね。高い音も出せるようになっているね。すごいね。」
笑顔つながる1時間のパート練習でした。
パート練習を終え、先輩メンバーのみんなは、「つかれた、つかれた。」と、音楽室に戻ってきました。笑顔あふれる姿に、充実した時間を過ごしたことが分かりました。新入部員のみんなのために、たくさんの楽器を準備したり、身振り手振りで音のイメージを伝えたり、手本の音を出してみたり、それぐらい一生懸命に、後輩に関わったのだと思います。
終わりのあいさつでは、部屋の出入りのときのあいさつ、移動するときの楽器優先のルール、楽器庫や靴箱の整理整とんなど、かつての先輩から受け継いできた、金管バンド部のきまりを、新入部員のみんなに丁寧に伝えていました。
来週には、全員のパートが決まります。もう一度スタートラインに立って、課題曲♪風立つときへの挑戦を始めましょう。まずは、基礎練習、音作りを大切にしていきましょう。
新入部員のみんなと過ごす音と音楽の風景は、夏めく風景でした。太陽の光の眩しさ、からだの中に湧き上がる暑さを感じる季節。余土小学校金管バンド部は、新入部員を迎え、活気と躍動感に満ちあふれています。