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研究授業④(2年3組)

2025年11月6日 08時00分

 10月15日(水)2時間目に2年3組で、研究授業④を行いました。算数科「こんにちは さようなら」で「増え続ける場面の問題を、順に考えたりまとめて考えたりして、2通りの考え方で解くことができることが分かる。」をねらいとして学習を進めました。

 授業冒頭では、「余土っ子ランド」で遊ぶ子どもの絵図を示し、子どもたちに何をしている場面なのかと投げ掛けました。子どもたちの「滑り台で遊んでいる。」、「鉄棒をして遊んでいる。」の反応を受け、問題場面「①子どもが10人遊んでいました。②そこへ、2人来ました。③また、6人来ました。④子どもは何人になりましたか。」を提示しました。4つの短冊で分けて示したことは、子どもたちの立式やその後の話合いの大きな助けとなりました。後から来る子どもの絵図を隠したこと、数図ブロックでそれぞれの人数を意識させたこと、短冊にある数字をはじめ見えないようにしていたこと、問題文「来ました。」から2回たし算があることを意識させたこともとてもとても良い投げ掛けでした。

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 そこで、本時のめあて「子どもが何人になったかを、いろいろに考えよう。」を提示し、ロイロノートを用いて考えるように促しました。ロイロノートのテキストには、「①問題文、②数図ブロック(オレンジ10・青2・青6)、③式を書くスペース、④答えを書くスペース」が示されています。

 10のまとまりに後から入ってきた6人を足す方が簡単であること、「まとめてたす」ことに気付かせることが、この問題のポイントです。

 個人で考える場面の5分間では、様々な工夫を見ることができました。自分で考えることが難しい子どもに用いられた個別のヒントカードや指導者の机間指導は、指導の個別化と言えます。「数図ブロックを動かすこと」、「図に書き足すこと」を促したこと、複数の解き方を見付けることを伝えたことは、学習の個性化の視点と言えます。子どもたちは、個別活動の中で、ブロックを〇(丸)で囲んだり、式で表したり、その式に説明を加えたりしながら、多くの児童が、正解の答え18人を導き出すことができました。「順に足す」、10+2+6で答えを導き出す子どもが多い傾向が見られました。

 協働的な学習の場面は、授業後半のペア、全体で話合う「おにぎりタイム」で見ることができました。どのように考えて求めたかをペアで話合う場面では、「タブレットを見せながら話すこと」に加えて、「おにぎりタイム」の視点が示されました。聞く視点として「おなじかな ちがうかな」を与えたことは、子どもたちが互いの考えを共有しようと言う動機付けとなったと考えます。

 子どもたちは、各自1分間、ペアの友達と自分の解き方を意欲的に伝えていました。同じ解き方でも、図や式の表し方が違うこと、「まとめてたす」、10+8といった違う解き方があることなど、タブレットの画面を見ることを通して、多くの発見があったようです。

 全体発表では、まず、多くの児童が解いた方法「じゅんにたす」方法を取り上げました。ここでは、子どもたちの発言から、「10+2=12 12+6=18」と式を分解し、式の意味を確認しました。「2つの式に表すことできないか。」と投げ掛けたことは、子どもたちの深い学びにつながったと考えます。後半は、多くの子どもが解いていない方法、「まとめてたす」ことが取り上げました。2+6=8、10+8=18の2つの式をもとに、その意味を話し合うことを通して、別の方法もあることに気付くことができました。2つの式の違いに触れる機会があれば、10のまとまりに8をたすことの良さを実感することができたと考えます。

 その後、学習のまとめとして「きたじゅんにたすしかたと、ふえた数をまとめてたすしかたがある。」を整理し、子どもたちに練習問題を解くよう声を掛けました。ワークシートは、2つの方法で解くことができるように工夫されており、これまでの学習の成果が見られる活動となりました。

 本時のふり返りでは、3つ観点別に色を塗る方法が用いられました。多くの子どもたちが、どの観点も「よくできた。」に色が着いていました。

 ICTの活用、丁寧な板書資料、一人ひとりの子どもたちへの真摯な関わりなど、学ぶべき点がたくさん見られる貴重な授業実践だと言えます。