風笑う(金管バンド部)
2024年6月9日 08時00分 風笑う。放課後の音楽室には、笑顔で佇む新入部員のみんなの喜ぶ姿がありました。少し静かだった音楽室が、うれしそうにほほえんでいるようにも思えました。その光景を遠くから見ると、風が笑うような風景にも見えました。中学生になったメンバーの卒業、3~5年生の27名の新入部員のみんな、季節は少しずつ移り変わっていきます。
「山笑う」は、春に見られる光景です。木々や草花の間に鳥や小動物が喜ぶ姿があるように、山の樹木が一斉に新芽を出すように、余土小学校金管バンド部にも、のどかで明るい新しい風が吹きました。山笑う風景は、金管バンド部にとって、風笑う風景です。
新入部員を迎え3日目。27名みんなそれぞれ、新しいパートも決まりました。ピカピカの名札の増えた各パートの練習ボードに、新しい季節の始まり感じました。新入部員のみんなも、先輩メンバーのみんなも、笑顔いっぱいで嬉しそうです。
音楽室やマルチルーム、図書館や余土っ子ルーム、パート練習をするどの場所の音と音楽の風景も、いつもとは、少し違っていました。真っすぐ美しい音に交じる新しい音。顔を真っ赤にして、演奏する新入部員の姿が目に浮かぶようでした。
「金管楽器は、作音楽器だから、鳴らすだけでは正確に音は出ないけれど、地道な練習を大切にするといいよ。思った音が出るとうれしいし、曲を演奏できるようになると、もっと楽しくなるよ。」
顧問の先生からこんなお話もありました。
「ただただ楽しいです。基礎練習を100回以上しました。同じパートのみんなと仲良くなれました。」と言うパーカッションの新入部員さん。
「前には高い音を出せたけど、今日は低い音が出せるようになりました。」というコルネットの新入部員さん。
だいぶ雰囲気にも慣れたのか、たくさんの会話が聞こえてくるようになりました。
余土小学校の1日の終わりは、金管バンド部の音と音楽の風景です。素敵な毎日の積み重ねに感謝して、メンバーみんなと「さようなら。」のあいさつを交わしています。