青空の先に、輝く明日があるように(金管バンド部)
2025年11月1日 08時00分 「最後の校内音楽会だから、6年生らしい音を出したいと思います。金管バンド部は、明るくて、面白い仲間がいっぱいで、毎日が楽しいです。」、校内音楽会まで練習は残り8回、この日の練習を前に、アルトホルンのパートリーダーさんが話してくれました。
校内音楽会では、6年生14人がソロパートを担当するのですが、この日は、管楽器の10人が音楽室に残って、演奏の確認をしていました。
「ソロが目立つように、周りのみんなの音量を押さえよう。」と、コルネットの6年生の声に、みんなが力をもらい、一人ひとりのソロパートの音まで大きくなりました。6年生だけの練習は、全体合奏では得ることのできない自信を得ることができるのかもしれません。4年もずっと過ごしてきた仲間です。
「中学校で、吹部(吹奏楽部)に入る人!」(コルネット 6年生)、「先生!見て、4年分の楽譜が入っているよ。」(トロンボーン 6年生)、そんな風に話しているうちに、「昔のあの曲してみようよ。」、「先生も一緒にしよう。」と、みんなで楽譜を探し始めました。「近くに集まろう!」と、トロンボーンの6年生。これまでの4年間で演奏した♪「学園天国」、♪「Paradise Has NO BORDER」と、メンバーみんなでたくさんの曲を、ふり返っていました。演奏前の「ちょっとまって、心の準備、どんな曲だったけ。」の声、演奏後の「あのとき、こんなことあったよね。」の思い出の風景、どれも懐かしいものばかりでした。6年生だけになると、いつもは、後輩を前にしっかりしているみんなも、あどけない表情を見せていました。
「あと5か月で卒業になるね、」と、副顧問の私が話すと、毎年、6年生の卒業を飾る♪「さくら」の演奏まで、聴こえてきました。「あのときの6年生みたいになれたかな?」、「〇〇先生(昨年度の顧問の先生)にたくさん教えてもらったね。」と、6年生みんなは、何にも代えがたい20分間の素敵な時間を届けてくれました。
「6年生が見た青空の先に、輝く明日があるように。」と願いました。
季節は、秋。金管バンド部では、もう春の便りが届き始めています。もう少し、ゆっくり時間が過ぎてほしい、そんな風に思った10月最終週の練習でした。