空が澄む(金管バンド部)
2025年9月23日 08時00分放課後の音楽室に届く涼やかな風に、秋の足音を感じます。暑さが和らぎ、少しずつ過ごしやすい季節になってきました。
♪「希望のファンファーレ」、みんなで何かを成し遂げようとするとき、優勝を目指して突き進む、そんな輝かしい瞬間を応援するこの曲が、秋の青空に鳴り響いている様子が目に浮かびます。運動会に向けがんばるこの曲も、私たちの音楽に加わりました。
今、音を紡ぎ始めている曲は、校内音楽会で披露する♪「ライラック」、♪「ドラえもんのうた」と合わせて3曲になります。個人練習、ペア練習、パート練習。9月、練習再開から2週間、どのパートも6年生を中心に、一生懸命に譜読みに取り組んできました。
それぞれに練習してきたものを、みんなで合わせて形にしていく、こんな風に音楽の楽しさを感じられるのは、練習の最後に行う合奏です。演奏が終わった後の、達成感や満足感でいっぱいのみんなの笑顔は、一番素敵な表情だと感じています。澄み切った笑顔に心洗われる毎日です。
「ちょっと、待って。」、憧れのソロパートを初めて担当することになったコルネットの6年生。いつもは、ムードメーカーだけれども、少し緊張しているように見えました。パートリーダーで部長さんでもあるメンバーに、アドバイスをもらったり、個性豊かな5年生のメンバーに応援してもらったり、♪「ドラえもんのうた」では、和やかな場面が見られました。いつものあたたかな関りがもたらす、素敵なお返しです。
「先生、♪『Mela!』をしてみたいです。2年生のときの校内音楽会で、金管バンド部に憧れました。今、私もそうなっていればうれしいな。」と話すパーカッションの4年生。こんな風に、秋が近づく音楽室にも、金管バンド部の輝く場面をたくさん見ることができます。
「今日もよくがんばったね。」、「晩御飯は、何?」、「♪『ウルトラソウル』がんばっているころかな?」「バイバーイ。」、「また、明日。」、夕日が傾く下校の道でも、楽しいメンバーの声がたくさん聴こえてきます。
空が澄む。
秋の青空が澄んでいる分、音が遠くまで届いているように感じます。空は、少しずつ高くなってきているようです。