風薫る(金管バンド部)
2024年5月12日 08時00分 風薫る。青葉や新緑の間を吹き抜けるさわやかな風が、音楽室にも届いています。3日間の体験入部。期待を胸に足を運んだ3~5年生のみなさんの輝く笑顔は、余土小学校金管バンド部に新しい風を吹かせているようでした。
5月7日(火)・9(木)・10(土)の3日間で、30名のみなさんが体験入部に参加してくれました。
「体験入部に来てくれたみんなに分かりやすく教えたいと思います。」、そんな部長さんのあいさつから、初日の練習が始まります。歓迎の意味を込めて演奏した♪「銀河鉄道999」は、いつもよりも素敵なハーモニーだと感じました。「演奏は、どうだった?」と、聞いてみると、照れ笑いの体験入部のみんな、ちょっと緊張しているようです。
まずは、マウスピースの練習から始めます。「たくさん吸って、たくさん吹く。」、「唇を振動させて。」、顧問の先生のアドバイスで、ちょっと笑顔も出てきました。そんな音楽室の練習のかげでは、各パートで体験入部のみんなを迎える準備を進めていました。先輩役と、体験入部に参加する子ども役に分かれてあいさつや拍手の練習をする様子は、小さな劇をみているようで、ほほえましい場面でした。
体験入部のみなさんが各パートにやってくると、優しい声掛けで、楽器の構え方を教えたり、演奏の仕方を伝えたりしていました。互いに笑顔でつながる子どもたち、参加したみんなも笑顔いっぱいになりました。
素敵な音と音楽を届けたいという気持ちはもちろん、後輩を大切に思う気持ちが、メンバー一人ひとりの成長にもつながっているようにも感じました。優しい言葉は、優しい表情をつくっているようで、温かい表情からは、温かい言葉が出る、そんな風にも感じました。
「大きな音が出ていてびっくりした。」、「私たちは、初めから音を出せたかな?」、練習の最後にはそんな感想をたくさん聞くことができました。
体験入部のそんな和やかな放課後練習、夕方のオレンジ色のエネルギーある風景は、この1年の活動の中でも、私たちメンバーにとっても、大切なひと場面となりました。どのぐらいのみなさんが入部してくれることでしょう。顧問の先生と、「小学生の部活動の世代交代は、いつも新鮮で発見がいっぱい。」だと話しています。