新しい風に(金管バンド部)
2025年2月1日 08時00分 「初めての合奏で上手くいかないかもしれないけれど、今日は、♪『ミッキーマウス・マーチ』をがんばりましょう。3年生にも優しく教えてあげてね。」
この日の練習は、顧問の先生のこんなメッセージから始まりました。少し緊張している3年生。互いに目を合わせる様子が見られます。♪「ミッキーマウス・マーチ」の前半は、毎年、3年生だけで演奏することになっています。
さっそくパート練習に移動して、楽譜を目で追うユーフォニアムの3年生の3人。「上手くいくかな?」といった声も聞こえてきました。コルネットでは、パートみんなで合奏して3年生を励まします。音が途切れそうになると、メロディーを歌ってあげたり、今、演奏しているところの楽譜を示してあげたり、上手くいったときには、「できた、できた。」と、拍手が自然と起こっていました。「ありがとう。」と3年生。どのパートも3年生を応援しながら音楽室へと戻ります。
「毎年、3年生を温かく見守る感じがいいよね。」、合奏でもほのぼのとした、温かな風景でした。心配そうに見守ったり、近くまでいってリズムをとってあげたり、その眼差しに、金管バンド部みんな、本当にファミリーなんだなあと感じました。
テンポがくるくると変わる曲の後半では、先輩メンバーも合奏に参加します。JAZZを想起する曲想は、スウィング感が大切です。スラーやスタッカート、フレーズの最後のアクセントがこの曲の面白いところです。先生のアドバイスに、すぐに反応できるメンバーの音は、生き生きとしたものにみるみると変化していきました。今年も、楽しくてかっこいい♪「ミッキーマウス・マーチ」になりそうです。
吹けない部分は、楽譜を目で追う3年生。先輩メンバーへあこがれの気持ちを抱いているようでした。
「練習どおり、落ち着いてできました。」、「Aまでは何とかできました。」、「なんだか恥ずかしかったです。」と、3年生みんなたくさんの感想を伝えていました。「上手くいかなかったよ。」の声にも、「よくできていたよ。」と声を掛けるパーカッションの5年生。今日は、かわいい場面をたくさん見ることができました。
新しい風に、心洗われる放課後の音楽室でした。
これは、久しぶりに雨が降った日のお話です。