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水とのたたかい(4年生)

2025年12月12日 08時00分

 11月10日(月)2時間目に、4年3組の公開授業を行いました。社会科「水とのたたかい・足立重信」で、「450年くらい前の農村の生活に興味・関心をもち、松山平野の地形の特徴や足立重信の治水工事の年表を基に、当時、地域にあった課題やそこに住んでいた人々の願いを捉え、学習問題をつくる。」をねらいに授業を進めました。

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 授業の冒頭では、わたしたちの住む、現在の余戸を中心とした航空写真を提示しました。野球場やプールのある中央公園は、2つの川(石手川・重信川)に囲まれていて、現在、人々が集う場所になっていることを確認しました。その後、今の様子と昔の様子の違いを3枚の絵地図で比較しました。子どもたちは「川の流れが違う!」「お城の場所が変わっている!」「余戸の人々は、いろいろな影響を受けていたのでは?」と次々に気づきを口にしており、社会的事象への興味関心が自然に高まっている様子が分かりました。年表や人物資料(加藤嘉明・足立重信)など、複数の情報を組み合わせた提示は、子どもたちが、「なぜ?」をもって資料を読み解き、思考を深めるきっかけとなりました。

 その後、「加藤嘉明は、なぜ足立重信に川のつけかえを指示したのだろう。」と、発問すると、子どもたちは、「お城を守るため?」「洪水を防ぐため?」と、それぞれの仮説を根拠とともに話し合う姿が見られました。人々の願い・地形・時代背景をつなげて考える様子を伺うことができました。

 「おにぎりタイム」では、「足立重信は、何のために、どのように重信川と石手川を工事したのだろう。余戸の人々のくらしは、工事によってどのように変化したのだろう。」について話合いました。話し合う前には、2年生の虫取りの写真(重信川付近)を示すことで、川の大きさを体感したり、3年生で学んだ、約200年後の森盲天外の業績(米作りに力を注ぐ)をふり返ったりすることで、土地が豊かに変化している様子を未来志向で考えさせました。

 子どもたちは、「おにぎりタイム」で、次のように意見を出しています。

 「川側からと海側からの両方で、川をせき止めて、たくさんの人が手作業で工事をしたのではないかな?」  「余戸の人々は、川の被害が少なくなって、農作業がしやすくなったのかな?」

 授業では、450年前の松山の姿から、足立重信の治水事業へと時間軸をたどることで、子どもたちが「地域の課題と人々の願い」に迫っていく構成ができました。郷土を題材とした学びを通して、地域を誇りに思う気持ちを育てることにもつながりました。

 次時以降、重信川の付けかえや森盲天外の活動を関連づけて追究することで、「郷土を築いた人々の努力や願い」に気づく学びへと自然につながっていくように、学習を進めていきたいと思います。