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 学校電話にかかる対応として、教職員の勤務時間外の電話応対にかかる負担軽減を図るため、電話応対を行わない時間を設定しております。

電話応対を行わない時間帯区分  平日 午後6時~翌日午前7時30分
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土日・祝日、学校閉庁日(年末年始・お盆休み) 終日
※ 土日・祝日の学校行事等の際はこの限りではありません。

 児童生徒の生命・安全に関わる事件、事故の緊急連絡 上記のような事件等が起こった場合、教育委員会及び学校は、警察、消防等関係機関から必 要に応じ連絡を受け、連携して対応していますので、まずは関係機関へご連絡ください。

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研究授業⑥(5年4組)

2025年12月14日 08時00分

 11月5日()5時間目に研究授業⑥を行いました。社会科「自動車をつくる工業」で、「自動車の生産における工夫について考えたり、話し合ったりする活動を通して組み立て工場で働く人々の工夫について、理解を深めることができる」をねらいに学習を進めました。

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 授業では、プレゼンテーションを用いて用語を確認しながら、前時の学習「自動車づくりは、組み立て工場で、プレス、溶接、塗装、組み立て、検査という流れで行われていること」をふり返ることを通して、本時のめあてに対する方向付けを行いました。子どもたちの活発な発言から、前時にそれぞれの工程の役割や工夫を熱心に調べ、理解している様子を伺うことができました。

 前時の調べ学習の様子をロイロノート上で見てみると、多くの児童が「プレス・溶接・塗装・組み立て・検査」のそれぞれについて、何らかの情報を得ていました。

 そこで、本時のめあて「工場で働く人々は、どのような工夫をして自動車をつくっているのだろう」を提示し、自分の伝えたい工夫をロイロノート(共有ノート)にまとめるように伝えました。話合いのツールには、班ごとに、ア:プレス・ようせつ・とそう・組み立て・検査・その他の6工程、イ:それぞれの児童が書くスペース、ウ:メモ・おすすめの工夫・紹介したいポイントが示されています。

 子どもたちは、まず、それぞれに調べたことをロイロノート上で、6つの工程に分類しました。次に、各班4名で、調べたことを伝え合い、話し合うことを通して、「おすすめのポイント」をまとめました。

 協働的な学習の場面は、授業中盤の小集団で話し合うこの時間「おにぎりタイム①」で見ることができました。子どもたちは、小集団の話合いにおいて、「話合いの役割カード」にある「司会・発表・黒板・メモ記録」に従って、熱心に意見を交換していました。ロボットや機械を使い、すばやくたくさんの自動車をつくっていることや、指示ビラを見ながら作業をすることで、注文に合わせた自動車をつくっていること、必要な時に必要な部品を注文し、無駄な部品がないようにしていることなど、互いに自らの学びを伝え合いました。考えを表に整理し、おすすめのポイントをまとめることで、自然と話合いが生まれ、自分の考えと友達の考えを関連付け、生産ラインの工夫をより詳しくまとめることができていました。ICTツールも用いて思考を視覚化して共有することは、児童が意欲的に話し合うために有効であったと考えます。

 全体の発表「おにぎりタイム②」で、「班のおすすめの工夫をみんなに紹介しよう。」との投げ掛けがありました。プロジェクターで、児童が調べた画像や映像を黒板に映写した工夫は、特筆する点です。班ごとの発表では、プレスの加工は短時間でできること、組み立ての異常を知らせるお知らせボタンがあること、傷かつきにくいように塗装の工夫をしていることなど、各班、様々な視点でおすすめポイントが紹介されました。時間の短縮、品質を高める工夫、安心など、本単元のキーとなる言葉もたくさん見られました。

 「おにぎりタイム①②」は、個別最適な学びとも言えます。タブレット端末内で、児童の学びをリアルタイムで確認できることは、子どもたちの思考、学びのプロセスを見取り、支援が必要な子どもに声掛けすることにつながります。指導の個別化と言えます。一方で子どもたちは、他者参照の機能があることで、自由に自分以外のスペースを覗きながら仲間の意見を参考にし、自分の考えをまとめることにつながりあした。これは、学習の個性化です。工程ごとに工夫をまとめて考えさせる活動は、子どもたちにとって思考を整理しながら考えることに有効でした。

 これらの生産ラインにおける工夫は、単なる効率化にとどまらず、消費者が「より良いものを、より速く、より安く、安心して手に入れる」ことに直結しています。

 本時の学習のふり返りで、子どもたちは「一人では調べ切ることができなかったけど、みんなの話を聞いて、もっと詳しく知ることができた。」など、協働的な学びの成果が見られる発言がありました。その後、先生から、生産後の流通について話を聞き、子どもたちは、消費者の視点の工夫をもつことができました。

 ICTの活用による、個別最適な学びと協働的な学びの実践は、大きな提案のある貴重な実践でした。