夏暁の青き山影(金管バンド部)

 「来週の火曜日は、もうジュニアバンドフェスティバルのステージに立っているね。その時どんな演奏をしているのかな。楽しみです。」(チューバ 5生)

 夏暁の青き山影。

 夏の朝の静けさと部活前の熱い空気の中、私たち余土小学校金管バンド部は、遠く見える山を背に、大会前の音をそっと確かめています。音出し・チューニング・基礎トレーニング・・・、少しずつ大きくなる金管の音は、朝露のようにきらめきながら、夏の山に溶けていきました。いよいよ私たちの夏、夏休みの練習が始まりました。

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 「アクセント(強く大きく)」、トロンボーンの6年生の楽譜♪「やまなみのしらせ」には、たくさんのメモが記されています。本番が近付くたび、メンバーみんなの楽譜の余白は狭くなり、音符の間に、一人ひとりの決意が埋められていきました。

 よくそろった迫力ある演奏、中低音の豊かな響き、正確なリズムを刻むパーカッションパート…、私たちの目標に近付く演奏になりつつあります。締め太鼓で安定した音を出す、パーカッションの6年生、金管の色とりどりの響きの下で、誰よりも静かに時間を握りしめ、ひと打ちごとに合奏の呼吸を揃えてくれます。

 大会前の演奏は、より細部に注目するようになりました。まず、メロディだけが立ち上がります。アルトホルンがそっと最初の音を鳴らすと、コルネットが寄り添い、ユーフォニアム/バリトンが奥行を支えていきました。メロディを吹いていないみんなの顔にも、どこで誰を支えているのかが少しずつ見えてきて、うなずき合う時間が増えてきたように思います。

 ♪「やまなみのしらせ」の、今日、一番の成長が見られた場面です。静けさと力強さが同居する、山から静かなエールが響くこの場面は、アルトホルンの6年生の3人から、フリューゲルホルン/コルネットの6年生の2人に引き継がれました。

 毎日の音が、ちゃんと今日の自信になる、音が重なるたびに、この部の絆が強くなることを感じることができました。音を通して成長していく姿を、ずっと近くで見ることができるこの夏、部員58名で大切な季節を過ごしていきましょう。