夏山澄む(金管バンド部)

 「みんなで頑張って、四国支部大会の金賞を目指します。西日本大会にも全国大会にも行きたいです。」(金管バンド部部長 コルネット 6年生)

 夏山澄む。

 一度きりの夏の空気を吸い込むたび、金管バンド部の一音一音が、山の輪郭をなぞるように澄み渡っていきます。

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 新しいメンバーになってから3か月、♪「やまなみのしらせ」は、ついに曲のエンディングを迎えました。音楽は夕なみに夕日が差して、静かに色が変わっていくように、次第にテンポを落としていきます。テンポを刻むカウントの音が止まると、柔らかな和音が音楽室に静かに鳴り響きました。

 演奏が終わりアイコンタクトを送る、チューバパートの6生と5年生、そんな風景をどのパートでも見ることができました。みんなで重ねてきた音が、やっと一つの物語として完成した瞬間です。

 「あこがれのソロパートです。先輩たちの音に早く追いつきたいです。今もどきどきとしています。」(コルネット/フリューゲルホルン 6年生・コルネット 6年生)、「最後までもっと完璧にして、大会を迎えたいです。」(トロンボーン 6年生)練習はじめの合奏を終え、たくさんのメンバーが言葉を残してくれました。

 パート練習でも、たくさんの声と音が響いていました。ブレスのタイミングを話し合うコルネットパートの中心には、6年生の姿がありました。音を途切れさせずに、フレーズを保つことがねらいです。

 「のフレーズは、こんな風に吹くといいですか。」(コルネット 4年生)、「タンギングやクレッシェンドとか、いろいろなことにこだわって練習していきます。」(ユーフォニアム/バリトン 6年生)、合奏に向かう思いは、また一つ大きくなりました。「ただの音」から「言葉をもった音楽へ」、次の一歩を刻むときがきているようです。

 久しぶりに太陽が顔をのぞかせた7月、遠く見える夏山から届く澄んだ空気の中、金管バンド部の旋律が緑の稜線をなぞるように広がりつつあります。光と風と音が一つになる夏、大きなステージが近付いています。