新緑奏、旋律広がる山あい(金管バンド部)

 新緑奏、旋律広がる山あい。

 放課後、まだ日が長い5月末は、部活の時間と夕方の山の移ろいが同じリズムで進みます。白く光る譜面、強い日差しは、練習をしているうちにだんだん影が長くなり、最後のフレーズを吹くころには、山の稜線だけが明るく残るようです。

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 この日の練習では、フリューゲルホルンの温かで柔らかな音が聴こえてきました。金管バンド部に1本だけ配置されるこの楽器を託されたのは、コツネットパートの6年生、上手さだけでなく、音に込められた想いまで伝えられるパートリーダーです。憧れの楽器を手に期待も不安もあるようですが、そのまろやかな音に、これまでの3年間の努力を感じることができました。

 4年生のカウントから始まるパート内の合奏♪「やまなみのしらせ」、6年生2人から演奏のこつを学ぶ新入部員さん、季節の移り変わりは、5月がいちばん優しく感じます。高い♪ドまで出すことができるようになった3年生、息遣いが上手くなった4年生、音に勢いのある3年生、先輩のアドバイスに真剣に耳を傾ける3年生、コルネットパートの4人の新入部員さんは、先輩たちに囲まれながら、日々成長を続けています。

 こつこつと練習を重ねる姿は、他のパートでも見ることができます。Gまでの演奏を先輩に何度も聴いてもらうトロンボーンの5年生、練習の終わりには、「先生、合格しました!」と笑顔を見せてくれました。「ここまでは、完璧に譜読みできた。」と、後輩メンバーとペア練習をするアルトホルン5年生、少し大きくなった楽器で音まで良くなったチューバの5年生、6年生の頑張りに続くように、5年生も力をつけています。

 「先輩たちが優しいから安心して練習ができています。」(トロンボーン 3年生)

 山あいを渡る穏やかな風景に、金管バンド部のぬくもりある音色がそっと寄り添います。空気が爽やかな5月が終わりました。春の終わりから、夏の入口へ、6月のみんなの音は、どんな風景でしょう。