夢みる余土小プロジェクト③(6年生)

2023年12月3日 08時00分

 「今、自分にとって楽しいと思うことを3つ書いてみて。」

 これは、映画監督:オオタ ヴィンさんと6年生の子どもたちの交流のひと場面です。体育館に座る監督さん、監督さんを囲むように座った6年生128名の眼差し。子どもたちを包み込むような優しい笑顔で問い掛けてくれました。映画「夢みる小学校」を制作された監督さんを迎えての交流会は、そんな風に温かい雰囲気の中、進んでいきます。

 「映画だって、漫画だってなんでもいいよ。遊びと勉強は分けられがちだけど、どんなことにも学びがあるんだよ。」、「時間を忘れるほど楽しいことをもっているということ、それは、みんなにとって才能で、宝物とも言えるんだよ。」6年生の子どもたちは、夢中になることをもつことの大切さを感じ取ることができました。

 映画「夢みる小学校」の舞台となった学校には、先生と呼ばれる人もいません。もちろん宿題もありません。「自分で考えたことを自分でしてみる。」そんな学校。いろいろな勉強の仕方がある、子どもたちの思い描いたことを実現させることも目指した余土小学校「『卒業記念のベンチ』を作ろう」プロジェクト。

 「好きなことをずっと続けていくうちに、映画監督になることができたんだよ。」、「みんなのベンチ作りのように、僕の映画を観て影響を受けてくれた人がいるということは、何よりもやりがいに感じるよ。」と、余土小学校に訪れた喜びを話していただきました。

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 「みんなでアイデアを出し合ったベンチ作りで、達成感を感じることができました。」、「最初はイメージが分からなかったけれど、友達とアイデアを出し合ってベンチの完成が近付いています。」、「卒業記念品のベンチを、余土小学校のみんなに、地域のみなさんに届けたいです。」

 今、子どもたちは、夢の実現に向けて作業を進めているところです。校長先生が作ってくださったベンチ作りの動画には、6年生の子どもたちのたくさんの笑顔が写っていました。

 何回でも、何歳からでもできる夢への挑戦。そんな大切なことが分かった60分の交流となりました。交流会の最後には、監督さんとの記念撮影。監督さんと手作りベンチを囲む子どもたちの笑顔は、とても輝いていました。

 最後に、代表の子どものお礼の言葉を紹介します。

 「今日は、余土小学校に来てくださり、ありがとうございました。映画『夢みる小学校』を観たことをきっかけとなり、私たちの卒業制作のベンチ作りが始まりました。自分たちで、一からベンチを作っていくことは大変でしたが、みんなで作り上げる楽しさを味わうことができました。普段なかなか出会うことのない職業である映画監督さんから、お話を聞くことができてうれしかったです。私の夢は、犬の命を大切にしながら、犬の気持ちが分かるドッグトレーナーになることです。その夢に近づくため、クラスの友達の気持ちを考えて行動することを心がけています。私の夢もかなえられるように、がんばっていきたいです。今日は、本当にありがとうございました。」(6年女子)

 映画監督のオオタ ヴィンさん。今日は、貴重なふれあいの時間をいただき、ありがとうございました。