青東風(金管バンド部)
2024年6月16日 08時00分 「リズムよく吹くことができるようにがんばります。」と伝える、コルネットの新入部員さん。
「ドレミファソラシドを出せるように練習します。」は、チューバの新入部員さん。
5月の入部から2週間、新入部員のみんなからもめあてを発表する声が聞こえてくるようになりました。
青東風。みずみずしい青葉の色鮮やかな季節。新入部員のみんなのそれぞれの音の風景は、初夏に吹くすがすがしい東風のように、余土小学校金管バンド部に、彩りを添えるようになり始めました。音を出すことが楽しい毎日は、しだいに音を紡ぐステップへと、少しずつ歩みを進めているところです。
「基礎練習をしっかりとしてから合奏をする。」
部長さん、2人の副部長さんの黒板に記した6月初日のめあてです。「のばすときの音の質とピッチはどうか。」、「音の頭から、音の形を整えてのばすことができているか。」、私たち金管バンド部は、そんな音づくりを大切にしています。長いときには、基礎練習が練習時間のほとんどをしめるほどです。基礎合奏では、「バンド全体の響きを意識する。」、「自分の音と他のパートの響きを感じ取る。」、そんな音と音楽を目指して、楽器を手にしています。
この日、先輩メンバーは、課題曲♪「風立つときに」の合奏をしました。ティンパニを深く響かせる、チューバは爆発的な音で、トロンボーンは四分音符の長さを意識して、ユーフォニアム・アルトホルン・コルネットはアクセントをしっかりと・・・、曲の始まりを一番大切にしています。何度も何度も練習を重ねて、風がこだまするような四小節になりつつあります。イメージする音楽は、すぐそこまで届いています。
そんな音と音楽の風景のかげで、後輩メンバーは、図書館とマルチルームに分かれて個人練習を進めました。「ロングトーンができるようになるといい。」、「10分間エクササイズから進めてね。」と、先輩メンバーからの声掛けもありました。私たちが大切にしている音づくりは、きちんと受け継がれているようです。もう一段、レベルアップして先輩メンバーの背中を追い掛けていきましょう。
みずみずしい音、すがすがしさを感じる音、6月の風のような青々とした新入部員のみんなの音は、どんな風の名前がぴったりでしょうか?美しい風には、まだ名前がないかもしれません。
先輩メンバーの音と後輩メンバーの音が出逢うとき、どんな風を運んでくるでしょう。7月の壮行会は、私たち66名の初舞台です。風の音をみんなで奏でましょう。