深山に満ちる熱気(金管バンド部)
「次は、♪『やまなみのしらせ』をしましょう。1・2・3・1・2・・・」
深山に満ちる熱気。
この日は、金管バンド部の部長さんのカウントで合奏が始まりました。汗ばんだ指がピストンを押さえるたび、息は音へ、音は風へと形を変えていきます。山間の静けささえ震わすほどのその響きは、夏の空へと立ち上るようでした。
「Eが少しずれているから直してみましょう。」、部長さんの視線は、アルトホルン、ユーフォニアム、トロンボーン・・・へ順番に巡っています。憧れの「GOLD金賞」、声には出さないメッセージが、目と目で確かに伝わって、メンバーみんなの表情が引き締まったように感じました。
「今年は、夢をつかむチャンス!」、練習始めに、副顧問の私からメッセージを伝えました。「メンバーは58人、6年生はその3分の1を占める20人、みんなでがんばっていこう。」、副部長の6年生から、力強い声を聞くことができました。
2人は、今、来週の壮行会に向け、曲紹介とお礼のメッセージを考えてくれています。
「チューバパートは、準備がしっかりできています。みんな暗譜で演奏できるようになりました。」(チューバ 6年生)、「全部吹くことができるようになったから、最初から一つずつ細かな部分を確かめていこう。」(ユーフォニアム/バリトン 6年生)、パート練習の質を高めようと話し合うアルトホルンの6年生2人と5年生の3人、約1時間のパート練習でもたくさんの熱い思いを聞くことができました。
そして、練習を締めくくる合奏、部長さんがぐんした成長したときを目にした瞬間でした。
3年生から過ごしたメンバーで4年間、4年生からなら3年間、5年生では2年間、ずっとこのみんなと過ごしてきました。副顧問の私にとっても特別で集大成となる1年です。
「先生、一緒に金管の練習しませんか?」、3年生のときのコルネットの6年生の声を思い出しています。
熱気は、真夏の音楽室と重なっています。