六月の始まり、雨煙る山の静けさ(金管バンド部)
六月の始まり、雨煙る山の静けさ。
山肌は新しい緑をまとい、静かな雨が細い糸のように降り注いでいます。景色が開けてしみこむ静けさ、♪「やまなみのしらせ」は、曲の中盤を迎えました。
「Мまでみんな、譜読みができています。」(アルトホルン 6年生)
動き出す想いは、やがて内側に力をためる静けさへ、Gから先のその音楽は、新しい空気感が生まれていました。
この日は、2週間ぶりの合奏でした。合奏前の基礎練習の音、基礎練習にまじる曲のフレーズ、パーカッションからは、締太鼓や大太鼓、ティンパニの音が盛んに聴こえてきます。曲全体の拍とリズムの土台、山や自然をイメージさせる「和」の音色を担います。
チューニングを整え始まった合奏は、「♩132」指定されたテンポでの演奏になり、これまでより速さがぐんと上がりました。まずはGまで、前回の合奏と比べて、ずいぶん音に厚みを感じました。完璧なテンポ、各パートでのメトロノーム練習の成果が分かります。6年生20名、バンドの3分の1を占めるみんなの力を感じる瞬間でもありました。
「今から5分でHからMの譜読み。」、メンバーみんな楽譜に目を走らせました。再開された合奏では、たくさんのパートでチームワークの良さを見ることができました。
演奏が終わるごとにアイコンタクトを交わし、楽譜を指差し確認し合うチューバパートの2人の6年生、苦戦したフレーズを歌いながら確かめるトロンボーンパートの2人の5年生、パーカッションパートでは、4年生のスネアドラムのリズムをみんなで確かめる姿がありました。
「去年よりも上手くなっていると思います。合奏でも自信をもって演奏できるように、頑張ります。」(コルネット 5年生)、「後輩にも優しく教えていきます。」(ユーフォニアム/バリトン 5年生)、メンバーみんなの声に、この日の合奏の充実をうかがうことができました。
6月中旬までの目標が決まりました。次の合奏では、どんな音を届けてくれることでしょう。霧雨まじりの雨、その静けさにメンバーみんなの思いを重ねました。静かな闘志は、そっと熱を帯びていくようです。