始業式(全校)

2021年1月8日 12時00分

令和2年度第3学期始業式

児童の言葉

(4年男子)

 冬休みには、2学期に学習した3R(リユース・リデュース・リサイクル)を実践しました。これらを実践することで、地球温暖化を止めることができ、環境保護に取り組むことができます。ぼくは、ごみの分別とマイバックの活用の2つのことをがんばりました。ごみの分別では、ペットボトル飲料をキャップとラベルとボトルに分け、マイバックの活用では、レジ袋をもらわないようにすることができました。

 3学期にがんばりたいことは、国語の漢字です。計画帳や文字のけいこを丁寧に書き、身に付けたいです。3学期が終わると5年生になります。毎日がんばっている金管バンド部でも、下級生を引っ張っていきたいです。

(4年女子)

 冬休みには、月と星の観察をがんばりました。家族でプラネタリウムに行き、たくさんのことを学びました。昨年の12月に木星と金星の距離が大接近したこと、星は生まれたり無くなったりすることを知り、とても驚きました。家に帰ってから、実際に夜空を観察して、月の形が毎日変わることや月が東から西へ動いていることも知ることができました。これからも地球のことや他の星など、たくさんの不思議を調べてみたいです。

 3学期は、持久走大会で10位以内を目指したいです。4月からは、5年生になるので、委員会活動で下学年の見本となれるよう努力していきたいです。

 

式辞 松山市立余土小学校 校長

 2021年(令和3年)、丑年が幕を開けました。寒い冬の季節ですが、今日は一段と寒い朝となりました。でも、登校する余土っ子の元気な挨拶の声と二人のがんばった話を聞き、体は寒いですが、心は温まる思いがしました。

 ここ数日は、新型コロナウイルス感染症が全国的に拡大し、松山もたいへん心配な状況が続いています。そのような中、令和2年度最終の3学期が始まりました。3学期は、それぞれに新しい学年へスムーズにつなぐための大事な学期です。

  さて、感染症を予防するために、いつもよりおとなしくする冬休みを過ごした人が多かったのではないでしょうか。そのため、家族で過ごす時間がたくさんできた人も多かったと思います。

 ところで、運動やスポーツの楽しみ方として、「する」ことが一番だと思いますが、「見る」楽しみ方もあります。年末から年始にかけては、駅伝、サッカー、ラグビーなどなど、数多くの全国的な大会が開催され、テレビで流れました。私は、このスポーツを「見る」ことが好きで、いつもの年より長い時間、テレビにくぎ付けの日々を過ごしました。中でも、日本で生まれたスポーツの一つである「駅伝」は、「する」のも「見る」のも大好きです。皆さんの中に、1月2日と3日に箱根駅伝を見た人がいるのではないでしょうか。1チーム10人の大学生が、東京と箱根の間を往復する217.1㎞をつなぐ箱根駅伝は、今年も数々のドラマがありました。その中でも、やはりアンカー勝負は感動的な場面でした。優勝がほぼ間違いないと思われたチームが、2位を走っていたチームにゴール手前で抜かれて負けてしまったのです。勝負の世界の厳しさを感じたと同時に、その抜かれた選手のどうしようもない辛い気持ちを思い浮かべました。その後チームの監督は、その選手を責めるのでなく、「今日の悔しさを一生忘れることなく、これからに生かしてほしい。この経験があったからこそ、将来の君があると言えるよう、生かしてほしい」と励まされたそうです。「大きな失敗を、逆にもっと大きな成功につなげてほしい」ということだと思いました。周りの大勢の人が、この監督と同じように励ます言葉をかけてあげたそうです。この選手は、きっと前向きになり、大きな成功を得ることができるだろうと信じました。

  今年の干支である丑年について、「先を急がず一歩一歩着実に物事を進めることが大切な年で、それが成功につながる」と言われています。また、牛は、古くから酪農や農業で人間を助けてくれた大切な動物で、その働きぶりから、丑年は「我慢する」ことで「これから伸びる、大きくなる」年になるとも言われています。まさしく、今の状況に当てはまると思います。感染症の影響で心配なスタートですが、私の大好きな言葉「ちょっとずつがんばる」気持ちをつなぎ、目標に向かって、少しずつ努力を積み上げていく年にしましょう。今年が、余土っ子一人一人にとって、素敵な年になることを願い、話を終わります。    

 令和3年1月8日