春の風を待つ(金管バンド部)

2025年2月2日 08時00分

 自分の音と向き合う10分間のウォーミングアップ。ロングトーンや基礎練習の音出しの中、部長さんは、「基礎練習をしてから、自分が苦手な部分を演奏できるようになろう。」と、ホワイトボードにめあてを記しました。

 春の風を待ち、風の数ほど想いを込めて練習に取り組んできた毎日。今から、私たちにできることは、どんなことがあるでしょうか。

 始まりのベルが時を告げる中、あと何回この風景を見ることができるだろうと、想いを馳せています。イメージをきちんともってから練習する、そんな風に、2月最初の練習が始まりました。「大きく華やかに演奏したい。」と、アルトホルンの4年生。朝日が差し込む音楽室の窓辺に、明るい未来が見えたように感じました。

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 パート練習では、♪「さくら」も聴こえてきました。6年生にとって大切なこの曲に、卒業までの時間が短くなっていることを感じています。

 2つのBANDに分かれて演奏する♪「タイムパラドックス」と♪「マツケンサンバⅡ」。音楽会でも挑戦した♪「ケセラセラ」。昨年3月からがんばってきた♪「銀河鉄道999」。合奏では、メンバーみんなで音も心も重ねます。互いのBANDの演奏を聴き合うときには、手拍子が起きたり、ドラムの演奏をまねてみたり、にこにことした表情でした。「もう1回聴いてみたい。」の声の中、アドバイスし合う姿も見られます。

 瞬発力のある演奏は、私たちの得意なところです。「ゆっくりとした音、長い音は、演奏者の力が出る。」、苦手も克服しなければと、何度も演奏を止めながら合奏を行いました。「音価を大切に。」、今日一番こだわった部分です。音の長さを正確にする、音符と休符を意識してリズム・パターンを作る、音程を乗せてメロディーやフレーズに組み立てていく、顧問の先生の声に、メモを取りながら、4曲の合奏を進めました。練習の時間が足りないぐらいです。

 今日もまた、少し上手くなって練習が終わりました。

 「音楽のニュアンスをみんなで合わせていくと、どんどん良くなっていくね。上手くなっているということは、一緒に過ごす時間がそれだけ短くなるということなんだよね。」、顧問の先生からメッセージありました。「もう少しと思うともっとがんばれる気がするね。」、私たち金管バンド部は、メンバーみんなでかけがえのない日々を過ごしています。スプリングコンサートまで、ちょうどあと1か月。みんなで素敵な時間を過ごしましょう。