研究授業(6年4組)

2024年9月19日 08時00分

 9月12日(木)4時間目に研究授業がありました。道徳科「手品師」で、「どのような状況にあっても、常に誠実に行動し、明るい気持ちで生活をしようとする心情を育てる。」をねらいとして学習を進めました。

 「手品師」は、売れない手品師が男の子に手品を見せる約束をした後、友人から同じ日に大舞台のマジックショーへの出演依頼を持ち掛けられるお話です。マジックショーへの出演か、男の子との約束か、自分にとって大切なことは何か、決心するまでの葛藤を感じ取ることができる資料となっています。

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 「おにぎりタイム①」では、「行動をするときに大切なことは何だろう。」と投げ掛けがあり、心情メーターを活用し、手品師の心情を考えました。子どもたちは、タブレット端末を手に、心(ハート)の中にある夢と約束のバランスを表しました。子どもたちが、約束と夢とで迷っている様子が、ロイロノートの提出箱から感じることができました。「なんで約束にしたの?もともと夢を追っていたのだから、夢じゃない?」、「どうしよう。わからなくなった。」や「約束を守ることは大切だ。」、「夢はいつでもチャンスがある。」など、フリートーキングで話すことを通して、子どもの考えに変容や深まりが見られました。

 その後、物語の後半部を紹介し、「手品師が男の子との約束を優先したとき、どんな気持ちになったのだろう。」と、問い掛けがありました。「男の子の笑顔が続けてほしい。」、「一つの約束を守ることができてすがすがしい。」、「約束をした方が先だったから。」など、手品師に寄り添う多くの考えの発表がありました。

 「おにぎりタイム②」では、「手品師の人生ってこれからも続くよね。どんな人生を送っていくことになる?」かを考えました。「この後も手品を少年に見せ続ける。」、「手品師と少年が同じ舞台に立つ。」など、グループでの話合い、全体での話合いを経て多くの意見が出ました。そして、「誠実」とは、「自分の良心に従って行動すること」をまとめ、学習の振り返りの時間になりました。

 子どもたちが、誠実に考え議論する姿が印象的でした。余土っ子の底力、卒業に向け成長を続ける子どもたちの姿が目に浮かぶような45分の授業でした。