人や動物の体(6年生)

2023年6月1日 08時00分

 5月の第1理科室です。6年生になって2つ目の単元「人や動物の体」では、①呼吸のはたらき、②消化の働き、③血液のはたらきについて、実験や観察をすることを通して追究しています。「体の中のことをどうやって調べるの?」、「実験はできるの?」と、子どもたちは疑問に思ったようですが、ちょっとしたアイデアで、たくさんの実験ができます。

 呼吸のはたらきを調べるときには、4つの実験にチャレンジしました。実験①は、ストップウォッチを使います。1分間の呼吸数はおよそ15回だということが分かりました。1時間では900回、1日では21600回、1年間では7884000回にもなります。生きている間、たえず呼吸をすることが分かりました。では、「なぜ呼吸をするのか?」を、次の3つの実験で確かめます。子どもたちの予想は「酸素をすって、二酸化炭素を吐き出している。」でした。実験②では、前の単元でも使った石灰水とナイロン袋を使います。袋に息を吹き込むと、石灰水は白くにごりました。吐き出す空気には、二酸化炭素が含まれていることが分かりました。そこで、実験③④では、気体検知管と酸素センサーを使って、どのくらい酸素が減り、二酸化炭素が増えているのかを調べました。

  

  

 結果は、

 〇吸う空気(酸素21% 二酸化炭素0.04%)

 〇吐き出す空気(酸素18%  二酸化炭素4%)となりました。

 酸素と二酸化炭素の割合は、前の単元で、ろうそくを燃やしたときと同じような結果になり、子どもたちはとても驚いていました。人の活動により、二酸化炭素が増えているようです。

 授業の最後には、映像資料を見て今回のまとめをしました。

 ①口・鼻から取り入れた空気は、気管を通って肺に運ばれる。

 ②動物は体内に酸素を取り入れ、体外に二酸化炭素を出している。

 次は、消化のはたらきについて調べていきます。「栄養に関係する内容だから、でんぷんに反応するヨウ素液を使うのでは?」と、これまでの学習から実験方法を考える子どもたちもいました。次の実験もがんばっていきましょう。