お知らせ

                                                                                                         【電話応対について】

 学校電話にかかる対応として、教職員の勤務時間外の電話応対にかかる負担軽減を図るため、電話応対を行わない時間を設定しております。

電話応対を行わない時間帯区分  平日 午後6時~翌日午前7時30分
長期休業期間中の平日  午後4時~翌日午前9時
土日・祝日、学校閉庁日(年末年始・お盆休み) 終日
※ 土日・祝日の学校行事等の際はこの限りではありません。

 児童生徒の生命・安全に関わる事件、事故の緊急連絡 上記のような事件等が起こった場合、教育委員会及び学校は、警察、消防等関係機関から必 要に応じ連絡を受け、連携して対応していますので、まずは関係機関へご連絡ください。

研究授業⑨(6年3組)

2025年12月26日 08時00分

 12月4日()5時間目に研究授業⑨を行いました。国語科「『読書タイムライン』を作って交流しよう」で「『読書タイムライン』を交流し、友達の読書体験にふれることで、読書の多様さや面白さに気付き、自分の読書の幅を広げようとしたり、日常的に読書に親しもうとしたりする意欲を高めることができる。」をねらいとして学習を進めました。本時は、単元の3/3にあたります。本単元は、小学校6年間でどのような本や作品を読んできたかを振り返り、今の自分に影響を与えてきた本を見付ける活動です。

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 授業冒頭で本時のめあての前半部「友達の読書体験にふれ、自分の読書の世界を…」を提示し、児童に後半にはどんな言葉が入るかと投げ掛けました。児童のつぶやきから「広げる。」、「深めたり。」の発言を拾い出し、後半部「広げたり深めたりしよう。」を提示しました。その後、黒板の掲示物(3冊とそのテーマ・読書タイムライン・今日の学習の流れ)を用い、本時のグループ活動の予定を伝えました。

 児童は、前時までに紹介したい本3冊と、入学からこれまでに読んだ本(抜粋)をまとめた「読書タイムライン」を作成しています。

 3冊の本の紹介では、本の表紙の写真が用いられました。児童個々にテーマがつけられています。その傾向は、以下のとおりです。

 自分を〇〇好きに変えてくれた本…12人、いろいろな学習に役立つ本…4人、低・中・高学年でよかった本…4人、自分の変えてくれた本…3人、自分を本好きに変えてくれた本…2人、読むのが楽しい本…1人、自分がつい何回も借りたくなる本…1人、感動した3冊…1人、本を読むきっかけになった本…1人、本の世界を広げてくれた本…1人

 読書タイムライン作成には、ワークシートが用いられています。1年生から6年生までの読書傾向を書く6つの四角枠がある定型のワークシート、児童が自由な形の枠をワークシートと、2種類のシートを用いました。現在定型を選んだ児童は14人、自由形式を選んだ児童は14人です。この活動では、学校図書館支援員と連携を図っています。児童は、情報をいただいた、入学からこれまでの貸し出し記録を基に、各学年での印象に残った本を記入したり、その傾向をまとめコメントしたりしています。

 読書履歴を振り返り、「読書タイムライン」を描いたことは、児童にとって、日常的に読書していることに気付いたり、読書が自分の考えを広げることに役立つことを発見したりすることにつながったと考えます。本単元の個別最適な学びは、この部分に当たります。

 「読書タイムライン」の交流では、「おにぎりタイム」が用いられました。協働的な学習の場面です。この場面で、ワークシートを活用しています。ワークシートには、A:自分で考えた読書傾向をまとめる欄(前時までに記入済み)、B:グループで考えてもらった読書傾向を記入する欄(「おにぎりタイム」で活用)」、C:感想を書く欄(学習の振り返りで活用)があります。

 「おにぎりタイム」流れは、「①自分の本選んだ3冊を紹介する。②自分のタイムラインがどのような傾向があるか予想してもらう。③自分は、どんな読書傾向を持っているのか友達に考えてもらう。」です。「ジブリの本が好きなんだね。」や「ジブリなら動物や恋愛にも興味を持っているんじゃない。」など、どのグループも積極的に話合いを進めました。1人目の発表の後、話合いが活発に進んでいた班を紹介を全体でしました。そして、途中で全体での紹介を挟みながら、残りの3人の紹介を行いました。「小説が好きと書いているけれど、ミステリーが多くあるね。」、「勉強系の本を選んでいるみたいだから、今習っている歴史の本を読んでみたら。」など、笑顔あふれる活動が印象に残りました。読書傾向を整理し合うことは、自他の読書の特徴や興味に気付くことにつながったと思います。主体的に話合いを進める手立てとして、「おにぎりタイム」で、先に3冊の本を紹介して、読書傾向を予想しながら話し合う活動を行ったことは、有効であったことが分かります。児童は、教えてもらった読書傾向をBに記入しました。Aとの違いに気付く児童も多く見られました。

 次に、友達の選んだ本に付箋を貼る、ギャラリーウォークの活動に移りました。濱木教諭は、児童に3色の付箋を用い、自分も好き(共感)にはピンクを、おもしろそう読んでみたい(発見)には黄色を、どんな本?くわしく知りたい(質問)には緑を貼ることを伝えました。付箋には、出席番号が書かれています。児童は、グループを順に周り、友達の選んだ本を見て回り、付箋を貼っていきました。「読んだことある。」、「読みたいな」、「これ好き。」、「この物語は、長いお話だね。」など、たくさんのつぶやきを残しています。この付箋を用いた活動は、今後の学級活動で予定しています。児童は、これらの活動から、読書の多様さや面白さに気付きはじめています。ギャラリーウォークを取り入れることは、読書の幅を広がたり、読書に親しむことのきっかけになったと思います。

 学習の振り返りでは、ワークシートにあるCの欄を用いました。「読んでみたいと思った本や感想を書きましょう。」の声掛けに、児童は、「友達に小説が好きなんじゃないかと言われるまで、意識したことがなかった。」や「グループで話し合ったことが、自分を知るよい機会になった。」など、本時の学びを思いめぐらせながら詳しく記入していました。代表の児童2名の発表で本時の授業は終了しました。

 本実践を通して、協働的な学習は、個別最適な学習の上に成り立っていることが分かりました。6年生らしい姿をたくさんの場面で見ることのできた、貴重な提案授業でした。

※余土小学校のホームページは、冬休み中も更新しています。時間があるときに、ぜひご覧ください。

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