空の名前(金管バンド部)
2025年3月20日 08時00分 卒業する6年生の部長さんがホワイトボードに記しためあては、「調合に気を付けて譜読みをしよう。」でした。
♪「ブルー・スカイ・シンフォニー」
3月、来年度の新しい課題曲の楽譜がメンバーのもとに届けられました。今年度の練習は、あと2日です。後輩メンバーにめあてを託す姿に、風が青空のもとに届けられたことが分かりました。
「1パートになったよ。」と笑顔で話すコルネットの3年生。「その音のスライド番号は3番だよ。」と後輩に優しく教えるトロンボーンの5年生。
調合や指番号、♯や♭の臨時記号・・・、これまで顧問の先生や先輩と共にしてきたことを繰り返すように、3~5年生メンバーみんなで譜読みを始めました。音源も聴いてみました。みんな楽譜を目で追い始めます。3拍子の中、様々な変化する空の風景は、メンバーみんなの感嘆の声の中、終わりました。
「最初は、静かだけどCから迫力が出る。最後まで、ずっとずっと迫力がある。」、部長さんは、こんな風に感想を伝えてくれました。
最初に音が出始めたのは、パーカッションパートでした。メンバー一人ひとりが、この曲に出てくるいくつもの楽器ができるようにと、一生懸命です。静かに楽器に音を伝え始める3年生。それに続くように音を重ねる3年生の2人。次に音が聴こえてきたのは、ユーフォニアムの3年生3人です。入部から1年、ずいぶんと力を付けました。
「ゆっくりでも明るくて、さわやかなこの曲で、GOLD金賞をねらうんだ」、コルネットの5年生は、しっかりと思いを語ってくれました。6年生になってみんなを引っ張っていくという、強い思いを感じました。
練習の終わりを告げるベルが鳴りました。「みんな片付けよう。」と、パーカッションの6年生。メンバーみんな終わりの時間に気付かないほど、集中していました。「音、かっこよかったよ。」と、後輩メンバーの練習をたたえる声掛けもありました。
「前向きな気持ちで練習をするみんなに感心しました。青空に向かっていくような、素敵な曲に仕上げていけたらと思います。」、「3月の練習は、残り1日だけど、少しでもいいから吹き始めて、春休みにしっかりと準備をしていきましょう。」、顧問の先生のメッセージでこの日の練習が終わりました。
空の名前。
美しい空には、まだ名前はありません。4月から、メンバーみんなで音を重ね、新しい余土小サウンドをつくっていきましょう。私たちにぴったりな空は、どんな風景でしょう。