令和元年度卒業式

2020年3月24日 15時00分

 6年生128名が本日、全員そろって余土小学校を卒業しました。

 6年生のみなさん、ご卒業おめでとうございます!

校長式辞

 さわやかな春風がここちよい季節となりました。128名の卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。連日、新型コロナウイルス感染症の拡大及び対策の報道が流れ、3月4日より臨時休校の対応を余儀なくされる中、本日、保護者ご家族の皆様のご列席を賜り、松山市立余土小学校第130回卒業式を、128名全員そろって挙行できますことをたいへんうれしく思うとともに、心から感謝申し上げます。

 今、各組代表の4人に卒業証書を手渡しました。本来ならこの場で全員に手渡しをしたかったのですが、このような事態なので、どうぞお許しください。みなさんには、各学級で担任の先生よりお渡しします。今日渡す卒業証書には、これまで余土小学校で歩んできた一人一人の成果と努力、友達と共に積み重ねてきた数々の思い出、そして全ての支えていただいた方々への感謝の気持ちなど、数多くのことが刻まれています。いつまでも大事にしてほしいと思います。

 さて、3月3日の下校前にお話ししたことを覚えているでしょうか。約束どおり、そのことを伝えます。

 藤本幸邦さんという方の「はきものをそろえる」という詩です。

「はきものをそろえると 心もそろう  心がそろうと はきものもそろう  ぬぐときにそろえておくと はくときに心がみだれない  だれかがみだしておいたら だまってそろえてあげよう  そうすれば きっと世界中の人も 心もそろうでしょう」

 これからみなさんは、中学校、高校、大学、そして就職など、それぞれに歩んでいくと思いますが、いつでも、身近で当たり前のことを当たり前にし、ちょっと先のことを考えて行動することで、心にゆとりができます。そうすると、人にやさしくなれるし、自分を大事にできるようになれると思います。今日一人一人が抱いている夢や目標は、心にゆとりをもち、人にやさしくし、自分を大事にするこで、きっと叶えることができるはずです。また、これからみなさんが歩む道は、決して平坦なものだけではありません。山あり谷ありだと思います。目の前の困難に立ち向かい、乗り越えるためには、落ちついた心を保ち、少し先を見据えて行動するよう努めることが大切です。新型コロナウイルス感染症対策という大きな壁に立ち向かっている今も、まさしくその時ではないでしょうか。

 保護者ご家族の皆様、本日はお子様のご卒業、まことにおめでとうございます。例年とは違った形の卒業式となりましたが、お子様が立派に成長された姿に喜びもひとしおではないかと拝察いたします。こらからも温かく、そして時には厳しく、健やかでたくましく成長されることをお祈りいたします。

 この1年間、事あるごとに「いのち」と「えがお」をキーワードに、お話してきました。私は、卒業される皆さんの「えがお」が大好きです。この素敵な「えがお」をいつまでも絶やすことなく、「いのち」を最も大事に、これからもしっかり前を見て、生きてください。はきものをそろえることから始めてみませんか。そして、「やさしく、かしこく、たくましく」毎日ちょっとずつがんばっていきましょう。ずっと応援しています。みなさんの希望あふれる船出と、これからのご活躍を大いに期待して、式辞といたします。

 

学級活動

 

 卒業式後の最後の学級活動では、一人一人が夢や希望を語りながら卒業証書を受け取りました。また、大勢の方々から心のこもったお祝いのメッセージをいただき、目標への思いを一層強くすることができました。

 保護者の皆様、地域の皆様、子どもたちが、本日、卒業の日を迎えることができたのは、皆様の温かいご理解とご支援のおかげと感謝しております。ありがとうございました。