朝会(6月校長訓話)

2019年6月20日 09時00分

朝会(6月校長訓話)

 今日(6/19)は、「ありがとう」という言葉について、考えてもらいたいと思います。「ありがとう」は、もともと「有り難し」という言葉からできているそうです。この漢字の意味を考えると、「めったにない」「めずらしい」ということになりますが、「ありがとう」は感謝を表す言葉として使われています。

 問題です。「ありがとう」の反対の言葉は何でしょう? 正解は、「あたりまえ」です。では、毎日の「あたりまえ」ということを振り返ってみましょう。例えば、大勢の人に支えられていること、家族のおかげでできていることには、「あたりまえ」のことが多くありますね。例えば、毎日、登下校していることや食事をしていることは、「あたりまえ」のことですよね。

 ここで、トイレのスリッパの写真を見てください。そろっていないスリッパを見てどう思いますか?実は、よくある光景なんですよ。もちろん、ちゃんとそろっている場所もあります。あるところには、「スリッパをそろえてくれてありがとう」という看板が出されています。これを見ると、何となくうれしい気持ちになりますね。

 靴箱の写真もあります。係の人がそろえたり、友達のを直したりしてきれいになっています。「〇〇してください。」とか「〇〇しよう。」とかいうことがありますが、同じように頼まれるときでも「〇〇してくれてありがとう。」と言われると、ちゃんとしようという気持ちが大きくなりませんか。

 これもある朝のトイレの写真です。実は、誰もいないのに水が出ていました。飲んだり、お風呂に入ったり、洗濯したりするのに、水は「あたりまえ」に使っているけれど、水はとっても大切なものですね。「水は限りある資源です。蛇口はこまめにしめましょう。」という看板もあります。節水することは、水に対して「ありがとう」ということになりますね。

 NHKで流れている「ありがとうの花」という歌に、「ありがとうって言ったら、みんなが笑ってる。その顔がうれしくて、何度もありがとう。」という歌詞があります。「ありがとう」は、笑顔が生まれる言葉です。今、命があることに「ありがとう」、毎日の笑顔に「ありがとう」、そういう日々が過ごせるといいですね。今日、何回「ありがとう」と言えるか意識して過ごしてみてください。そして、夜寝る前に「今日楽しかったことにありがとう。」、「今日元気に過ごせた自分にありがとう。」と思うと、気持ちよく眠れますよ。