余土小学校校歌

2023年4月6日 08時00分

 「♪ 石手の土手の まつみどり ~ ♪」

と校歌にも歌われているように、石手川の水面には、昔は松並木がうつっていました。余土の歴史はこの川との戦いから始まっているそうです。たびたび氾濫するこの川は、人々を苦しめましたが、この苦しみによって、お互いに心を一つにして助け合うという美しい習慣ができたそうです。

 そんな余土地域の人々のくらしを高める努力をした人物の一人に、森盲天外がいます。盲目でありながら余土村の村長となった森盲天外は、わたしたちにとって忘れてはならない人物です。余土小学校にも「一粒の米」の碑文があり、私たちにたくさんことを伝えています。その一つに「たった一粒の米といえども、これを種として育てると、何年か後には大量の米となる。そして、人間に大きな幸せをもたらすのだ。」があります。盲天外は、「一粒の米」を通して、希望を持って、明るくたくましく生きることの大切さを私たちに投げ掛けているのです。   

 今年は、余土小学校創立133周年を迎えます。最近では、余土外環状線の工事をはじめとする地域の開発が進み、余土地区も大きく変容しています。先人の業績や余土の歴史、現在の余土について調べることを通して、郷土の誇りを受け継ぎ、校歌にもある美しいふるさとを、そして「一粒米の精神」をわたしたちの手で守っていきましょう。

  

  

♪ 校歌 ♪

1 石手の土手の まつみどり  のびゆく心 すこやかに

  強く正しく 元気よく  ぼくら 余土の小学生

2 泉の水に うつる空  しずかな心 すむひとみ

  清くあかるく 元気よく  わたしら 余土の小学生

3 遠くに見える いしづちの  お山の心 身にうけて

  大きなのぞみ 元気よく  ぼくらわたしら よい子ども

 

 余土小学校の子どもたちは、歌うことが大好きです。始業式では、みんなと一緒に校歌を歌いましょう。新しく余土小学校に入学する1年生のみなさん、入学式では余土小学校の校歌を聴くことができます。早く覚えて、全校みんなで歌いましょうね。