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2013年12月16日(月曜日)

森盲天外物語12

カテゴリー: - hp-admin @ 11時38分57秒

 

森盲天外物語12

−両目が見えなくなる−

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なつかしいわが家に帰り着きました。

恒太郎の目が不自由であることが、みなに分かりました。

家の内は、しだいに悲しい気持ちに包まれました。

恒太郎は、母に、

「お母さん、目の病気を治し、元の元気な体に戻りたい。

もう一度、東京に行ってきます。

一日も早く東京に行き、

河本博士に治療してもらわなくてはなりません。

目が見えるようになるまでがんばります。

わたしがいなくてお困りでしょうが、後のことはお願いします。」

恒太郎の母は、

「もしも目が見えなくなっても、望みをなくしてはなりませんよ。」と

恒太郎を送り出しました。

 

明治29年(1896年)の秋、河本先生の治療で、

右の目は回復が見られました。

顔、模様、景色などがぼんやりと見え始めました。

 

しかし、喜んだのもつかの間でした。

とうとう、博士から、

「もうこれ以上入院しても手当のしようがありません。

郷里に帰って静かに静養するしかありません。」

と、気の毒そうに言われてしまいました。

 

とうとう望みはたたれ、

盲目になることを言い渡されたのです。

3年あまりの治療もついにだめになり、

32才の秋、悲しい気持ちで、

恒太郎は郷里の余土村に帰ってきました。

 

森家の財産も政治や病気の治療のために、

大部分を使ってしまいました。

人に貸していた四たんの田と

家しか残っていませんでした。

 

恒太郎は、毎日悲しい気持ちで、

どうすることもできない自分を

なさけなく思っていました。

望みを失った日々でした。

 

参考文献

えひめこどものための伝記第3巻(愛媛県教育会発行) 
       我が村(青潮社出版部発行) 
         一粒米(青葉図書発行)
       わたしたちの余土・余土百年のあゆみ(松山市立余土小学校発行)
挿絵:出典
 えひめこどものための伝記第3巻(愛媛県教育会発行)


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