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2013年12月2日(月曜日)

森盲天外物語10

カテゴリー: - hp-admin @ 09時54分04秒

 

連載 

森盲天外物語10 

−左目にこいくもりが−

 

明治27年日清戦争が始まりました。

明治天皇が戦いの指図をするために、

東京から広島に移られました。

愛媛県から県議会の代表として

白川議長と森恒太郎議員が、広島の松原停車場で

明治天皇をお迎えしました。

その夜、広島の旅館に二人は泊まりました。

よく朝、恒太郎が寝床を立って外を見ると、

左目にこいくもりがかかって見えません。

こんなことは、初めてです。目をこすりましたが、

かすみの中にいるようです。医者の手当てを受けるため、

急いで松山に帰ってきました。

医者に診てもらうと「一刻も早く東京に行って、

早く手当をするより外にない」と言われました。

妻の信と共に支度をととのえました。

「たとえ左目が見えなくなっても右目があると

いくらか安心しましたが、右の目も見えなくなるかもしれない。」と、

胸をしめつけられるような思いでした。

帝国大学の河本博士に診てもらいました。

「これは、網膜出血です。今のところ右の目にまでおよぶことは

ないでしょう。しばらくし入院してもらって、

治療することにしましょう。」と言われました。

この目を治療することは苦しいことでしたが、

治したい気持ちがいっぱいで、がんばりました。

二百日あまりの歳月がたったころ、

ぼうっとした中に少し物が見えるようになり、

指が1本、2本と数えられだしました。

とてもうれしかったのですが、喜んだのもつかの間で、

また悪くなって物が見えなくなってしまいました。

 

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参考文献

えひめこどものための伝記第3巻(愛媛県教育会発行) 

       我が村(青潮社出版部発行) 

         一粒米(青葉図書発行)

       わたしたちの余土・余土百年のあゆみ(松山市立余土小学校発行)

挿絵:出典

 えひめこどものための伝記第3巻(愛媛県教育会発行)



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